本製品の最大の特徴は、やはりなんといっても、A3サイズに対応している点にある。A4見開きが一発でコピーできるのは非常に便利だ。コピーする際にノド側や小口側にできやすい黒い影を自動で取り除く「ブックコピー」機能が搭載されているため、仕上がりがきれいなのもポイント。
ただし、一般的な複合機と同様に、スキャナ部のイメージセンサはCISを採用している。そのため、厚みのある本のノド側のように、スキャナのガラス面から浮いてしまう部分は利用時に工夫すると良い。スキャナやコピー機能を使うときは、できるだけ原稿をガラス面に密着させるようにした方がいいだろう。
また、本製品はファクスもA3に対応している。もちろん、ADFもA3サイズに対応しており、最大50枚まで連続送信が可能。一般ユーザーがA3ファクスを送受信する場面はあまりないかもしれないが、SOHOなどではB4やA3で受け取る機会も少なくないはず。通常のA4ファクスでは縮小されてしまうところを、原寸で出力して確認できるのは大きなメリットだ。
ちなみに、ファクスはPC上の書類を直接送信したり、受信したデータをPC上で閲覧したりする「PCファクス」機能にも対応している。また、受信したファクスをEメールアドレスに自動転送する「ファクス to Eメール送信」もサポート。そのため、メールを受信できる環境さえあれば、外出先からでも自宅に届いたファクスを確認することができる。出張や旅行など、長期間留守にする場合にはとくに便利な機能だ。