ベネッセコーポレーションの社内シンクタンク「Benesse 教育研究開発センター」は10日、全国の小学5年生~高校2年生を対象に「小学生・中学生・高校生の生活時間の実態と意識に関する調査」を実施し、その結果を発表した。同調査は2008年11月の期間に行い、8,017名の回答を集計した。
同調査で、心や身体の疲れを問う質問では、「忙しい」と感じている人は、57.3%と半数以上。学校別にみると、小学生は46.5%、中学生は59.2%、高校生は64.5%と学校段階があがるにつれて忙しいと感じていることがわかる。そのほか、「いらいらする」は小学生51.3%、中学生58.8%、高校生59.3%と半数以上、「自分に自信が持てない」は、小学生37.2%、中学生54.3%、高校生60.3%と小学生は半数以下だが、中高生で増加していた。一方で、「毎日が楽しい」とする人は平均して82.7%となった。
「時間の使い方」を問う質問では、「時間を無駄に使っていると感じる」とする人は、平均で59.4%。小学生が46.5%、中学生が63.6%、高校生が69.4%という結果となった。また、自分の時間の使い方に対する点数をたずねると、平均は60.6点。小学生が68.5点、中学生が58.2点、高校生が54.1点と学校段階があがるにつれ、厳しい評価に。また同調査により、自分の得点を低くつけた人ほど、メディアの時間や1人ですごく時間が長く、睡眠時間や学習時間、部活動の時間が短いということが判明した。この傾向は小学生から高校生まで共通している。
これらの結果より同社は、「学校段階や学年にあわせ、どのように時間を使えばよいか、子ども自身が考える機会を持ったり、保護者や教員が時間の使い方について助言したりする必要があるのでは」と指摘している。