やりかけの仕事ばかりが溜まっていく、時間のあるときにやるべきことを思い出せない、つい先送りしてしまう、そして結局何も終わらない……。ビジネスだけでなく、生活の上でもそんなタスクが溜まっていませんか? それを改善に導くのが「GTD(Getting Things Done)」という仕事術。

ものすごく簡略化して言えば、やること/やりたいことを全てリスト化し、適切に管理していくという方法です(これだけでは全く本質に触れていないので、興味ある方はぜひ調べてみてください)。「仕事を成し遂げる技術 - ストレスなく生産性を発揮する方法」(はまの出版)を代表とする様々な書籍の他、ネット上でも広く紹介されています。

「MoiraList」はGTDのリストを効率よく管理するためのデータベース。GTDを実践する作者の方が、使いやすいツールを求めて自ら開発したというもので、使っている人ならではの工夫が随所に見られます。

メインは今やるべき事を表示する「アクション」のページです。上部「アクション」ボタンの「+」をクリックすると、リストに項目を追加できます。

アクションの記入画面。タイトルや期限/コンテキスト(状況)等の項目を設定。関連データをリンクしておけるのは便利

アクションの一覧では、コンテキスト/必要な時間等から今やるべきことを絞り込める。終了したら左端のボックスをチェック

アクションや待機アイテムには、所属プロジェクトを関連づけて管理できます。

「プロジェクト」は複数のステップが必要な項目のこと。アクションや待機アイテムに所属プロジェクトを指定できる

「待機アイテム」は他の人に頼んだことや連絡待ちなどの項目

「先延ばし」は開始日が未来に設定されているもの。開始日が来るとアクションに移動する

いつかやる、できたらいいなというアイテムは「無期延期」に入れて時々見直す

紙に印刷できるので、いつでもリストを手元に置ける。手帳のような「4×1」(左)と折って小冊子にできる「4×2」(右)

ファイルメーカー選手権の他の作品にもあてはまることですが、やはり使う人が自ら作成するツールには使う人目線の機能や工夫が凝らされています。現在開催中の「第2回ファイルメーカー選手権」でも、ユーザー視点を忘れない、熱意ある作品に出会えることを楽しみにしています!