Unity Technologiesは7日 (デンマーク時間)、3Dゲームエンジンの最新版「Unity 2.5.1」をリリースした。動作環境はWindows XP SP2以降、およびMac OS X 10.4以降。Unity 2.5のユーザは無償アップデートできる。
今回のリリースは、3月に公開されたバージョン2.5のアップデート。ビジュアルデザイン用のツール「Unity Editor」と、Webブラウザ上で実行するためのプラグイン「Web Player」が改良、安定性が向上した。Unity Technologiesでは、すべてのユーザに対しアップデートを呼びかけている。
Unityは、Microsoft .NETのオープンソースによる再実装「Mono」をベースにした、DirectX / OpenGLをサポートする3Dゲームエンジン。MonoScript (C#) やJavaScriptなどのプログラミング言語に対応、ソースコードは共通中間言語 (Common Intermediate Language、CIL) に変換されたのち、Unityのエンジンにより実行されるしくみ。3DゲームやWebベースのゲーム開発で多くの実績がある。価格は基本セットのUnity Indieが199米ドル、フルセットのUnity Proが1499米ドル。
Unity Technologiesでは、UnityをiPhone向けに移植した「Unity iPhone」も製品化している。価格はBasic版が399米ドル、Advanced版が1499米ドル。JITコンパイラを省きネイティブコードの状態で提供できるため、ネイティブアプリ開発の標準言語であるObjective-Cではなく、C#でApp Storeに公開するiPhoneアプリを開発することが可能。