ボーズは9日、iPhone専用のヘッドセット「Bose mobile in-ear headset」「Bose mobile on-ear headset」を発表した。Bose mobile in-ear headsetは7月25日発売予定で、価格は1万5,330円。Bose mobile on-ear headsetは8月15日発売予定で、価格は2万6,880円。両モデルとも、ダイレクト販売専用モデルで、同社のショッピングサイト、直営店で購入できる。なお、予約販売の受付は7月9日よりスタートしている。
インイヤータイプの「Bose mobile in-ear headset」とオーバーヘッドタイプの「Bose mobile on-ear headset」。ヘッドセットではあるが、コンテンツの再生能力を重視した設計となっている |
ヘッドホンとヘッドセットは、マイクの有る無しを別にすれば、形状は近い。しかし両者は、かなり性格の違う製品だ。ヘッドセットは、実用品という一面を持っており、あまり高いプライスを付けられた製品は敬遠される傾向にある。そのため、ヘッドホンをベースにしたモデルでは、そのベースとなるモデルはエントリークラスが中心となる。また、携帯電話用のヘッドセットは、通話内容を明確に聞き取るために人間の音声の帯域を中心にしたセッティングが行われているケースもある。この辺りは、オーディオ用のヘッドホンとは事情が異なる部分だ。
Bose mobile in-ear headset/on-ear headsetは、形状から見てもわかるとおり、同社のオーディオ用ヘッドホンの「Bose in-ear headphones」「Bose on-ear headphones」をベースにしている。ただし、単に通話用のマイクと通話/音楽再生の操作スイッチを取り付けたというわけではなく、マイクを付けたことによる特性の変化などをカバーするために、再設計が行われているとのことだ。
また、音声帯域を中心としたセッティングではなく、同社のヘッドホンと同様にフル帯域でのフラットな再生を追求。ヘッドセットなので、もちろん通話はできるが、それよりも、音楽やビデオなどのコンテンツの再生に特化したものとなっている。また、両製品とも、長時間の装着でも疲れにくい人間工学に基づいた設計を採用している。
なお、今回のモデルは、iPhone専用モデルで、プラグ部分は3.5mmの4極プラグを採用している。そのため、国内の一般的な携帯電話では使用することができない。