象印マホービンは8日、真空内釜圧力IH炊飯ジャー「極め炊き」シリーズの新モデル「NP-LU10」(炊飯容量0.09-1.0L)「NP-LU18」(炊飯容量0.18-1.8L)を発表した。発売は8月11日を予定しており、価格は、NP-LU10が9万7650円で、NP-LU18が10万800円。
プラチナのナノ粒子をコーティングした内釜で米の甘みをさらに引き出す「NP-UL10」 |
NP-LU10/18は、昨年9月に発売されたNP-LT10/18の後継機種で、同社炊飯ジャーの最上位モデル。新モデルの最大の特徴となっているのが内釜の改良。極め炊きシリーズでは、魔法瓶でも使用されている真空層により、熱を外に逃がさない内釜が採用されている。IHによって発生する熱を内釜の中だけに、効率的に集中させるための仕組みだ。NP-UL10/18では、この内釜の内側に、フッ素とともにプラチナのナノ粒子をコーティング。プラチナの触媒作用により、釜の中が弱アルカリ性になるという。釜の中を弱アルカリ性とすることで、米の表面のたんぱく質が分解され、水が浸透しやすくなるとともに、熱が中心まで伝わりやすくなり、従来モデルに比べて、米の甘さが約3割アップしているとのことだ。
アルカリ整水器などで作った水を使用することでも同様の効果が得られそうだが、同社によると、釜の中の温度変化でpH値が変化してしまうため、うまくいかないらしい。また、pHを高くしすぎると、米のアルファ化が進みすぎて、べたべたになったり黄色くなったりするとのことだが、NP-LU10/18の内釜は、炊飯中の温度変化を考慮してコーティングされており、沸騰中でも、適切なpH値をキープするとのことだ。
それ以外の点は、従来モデルNP-UTシリーズの機能を継承しており、高速な加圧エンジンによる、蒸らし段階での3回の加圧や、より時間をかけて米への水の浸透を行う「熟成炊き」コースも搭載されている。
主な仕様 | ||
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NP-UL10 | NP-UL18 | |
炊飯時消費電力 | 1230W | 1350W |
年間消費電力量 | 94.1kWh/年 | 145.3kWh/年 |
2008年度省エネ基準達成率 | 100% | 104% |
サイズ | 25(W)×21(H)×37(D)cm | 28(W)×24.5(H)×40(D)cm |
質量 | 6.0kg | 7.0kg |