パナソニックは8日、デジタルハイビジョンビデオカメラ「HDC-HS350」を発表した。発売は7月25日を予定している。価格はオープンで、市場価格は15万円前後と予想される。

HDC-HS350は、今年2月に発売された「HDC-HS300」の上位機種となる、HDDタイプのAVCHDムービー。HDDの容量は240GBとなり、最高画質のHAモード(1920×1080:約17Mbps)の場合でも約31時間40分、1440×1080画素のHEモード(約6Mbps)では、約100時間の動画を撮影可能だ。

240GBの大容量HDDを搭載するAVCHDムービー「HDC-HS350」。歩きながらの撮影も可能にする「アクティブモード」など、最新の機能を搭載する

また、SDHCに対応したSDメモリーカードスロットも装備(メディアは別売)。SDメモリーカードにダイレクトに撮影するだけでなく、HDDからSDメモリーカードへの動画のコピーなどを行うこともできる。SDメモリーカード撮影モード時は、モニターを開けると、0.6秒で撮影準備が完了する(電源OFF時は1.9秒)。

HDDのプロテクションは、衝撃を吸収する「耐衝撃ダンパー」と加速度センサーによる落下検知の2段構え。落下を検知すると、HDDのヘッドがディスクからはなれ、損傷を防ぐが、その間も動画はバッファに記録され続けているため、動画が途切れることはない。

さらに、6月に発売された「HDC-TM350」と同様に、「新光学式手ブレ補正」を採用。補正範囲の拡大によりズーム時の手ブレを減少させるとともに、歩きながらの撮影での手ブレをカバーする「アクティブモード」も利用可能だ。オートフォーカスは、被写体の顔に加えて色彩も認識する「追っかけフォーカス」を採用。横顔の撮影やペットの撮影などでも、動く被写体にフォーカスを合わせ続けることができる。

レンズは動画撮影時44.9~539mm(35mm換算)の光学12倍ズーム。撮像素子は1/4.1型305万画素のMOSセンサーを3つ使用する3MOS方式を採用。ダイナミックレンジが広く、低ノイズな撮影が可能だ。また、静止画モードでは最大1060万画素、動画撮影時にも最大830万画素での静止画撮影に対応する。

バッテリーは、容量1250mAhの「VW-VBG130-K」を付属。HDDへは約1時間30分(実撮影時間約55分)、SDメモリーカードへは約1時間35分(実撮影時間約1時間)の連続撮影が可能だ。

本体サイズは71(W)×73(H)×141(D)mm(標準バッテリー込み)で、重さは約530g(標準バッテリー込み)。ACアダプター、バッテリーパック、ワイヤレスリモコン、D端子ケーブル、AVケーブル、USB接続ケーブル、タッチペン、CD-ROM(HD Writer AE1.5)などが同梱される。