電気通信事業者協会(TCA)は7日、6月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。夏商戦の結果は、ソフトバンクモバイルが純増数1位を維持したものの、夏モデルの投入を一気に本格化したNTTドコモがそれに迫る形となった。

ソフトバンクは11万2,900増で累計2,095万6,200契約となり、今回も純増1位を守ったが、2位のドコモとは僅差。ソフトバンクは5月に発表した夏モデル16機種のうち、6月末までに7機種とiPhone 3G Sの販売を開始した。一方ドコモは18機種のうち13機種を投入。純増数は11万2,400増と先月より大幅に伸ばし、1位とほぼ並んだ格好だ。7月はさらに"Googleフォン"の発売を控えている。

純増数3位は、9万1,600増のイー・モバイル。同社は受信最大21MbpsとなるHSPA+のデータ通信サービスを8月より開始予定。月額580円からの新割引きメニューの導入や、3.5G対応の端末を相次いで発表した。KDDI(au)は4万3,800増の純増4位。7月から法人向けWiMAX接続インターネットサービスの提供を開始しており、それを控えてか通信モジュールの純増数は1万3,000増となっている。

携帯電話全体の累計では36万800契約増の1億848万8,700契約だった。なお、ドコモの2in1契約は1,400減で累計43万9,100契約、ソフトバンクのダブルナンバーは2,500増で累計2万200契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 112,400 54,864,100
KDDI(au) 43,800 30,996,100
ソフトバンクモバイル 112,900 20,956,200
イー・モバイル 91,600 1,672,300
携帯電話総計 360,800 108,488,700

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイル除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -100 4,400
KDDI(au) -6,600 13,000
ソフトバンクモバイル 1,800 12,000
イー・モバイル 3,300 -

PHSではウィルコムが2万3,600減で、PHS全体で453万6,100契約となった。7月には新機種として、子ども向けに機能を限定した「nicoハート」の販売を開始。また、7月5日よりウィルコムのおサイフケータイ対応PHSにおいて「モバイルSuica」サービスを開始している。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -23,600 4,536,100
PHS総計 -23,600 4,536,100