内閣府は6日、5月分の景気動向指数(速報)を発表した。速報によると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は、86.9で前月比0.9ポイント増加。2カ月連続で上昇となった。これを受け、内閣府は「悪化を示している。ただし、CI一致指数の前月差が2カ月連続プラスになるなど、下げ止まりの動きも見られる」としている。
景気動向指数とは、景気の現状把握や将来予測に資するために作成された総合的な景気指標。景気変動の大きさなどを測定するCI(コンポジット・インデックス)と、景気転換点の判定に用いるDI(ディフュージョン・インデックス)がある。内閣府は2008年4月分よりDI中心からCI中心の公表形態へと移行している。
景気に先行して動く「先行指数」は3カ月連続上昇の77.0(前月比0.8ポイント増)、景気に対し遅れて動く「遅延指数」は2.3ポイント下降の84.0で、14カ月連続低下となっている。