草刈民代が4日、江戸東京博物館(東京・両国)にて初日を迎えた『日本・ギリシャ修好110周年記念特別展 写楽 幻の肉筆画』展に訪れた。

"遊女"役に挑む草刈民代

今年4月24日にバレエを引退し、女優活動宣言した草刈は、1996年の『Shall we ダンス?』以来13年ぶりの女優活動を舞台『宮城野』でスタート。同作は、天才浮世絵師・写楽殺害の裏に隠された「嘘」と「真実」を描いたもの。草刈演じる遊女と写楽のニセ絵描き師の恋の物語が繰り広げられる。

今回の写楽展訪問は、出演作が"写楽"を題材としていることから実現。開館前にいち早く世界初の一般公開となる、写楽の肉筆扇面画を鑑賞した草刈は、「小さな絵の中でも良く描かれていますね」と興味津々に展示物をのぞき込むなど熱心に鑑賞。肉筆画が200年を経てギリシャで発見されたと聞き、「絵師としては短い中で、大変な人生を送ったのかな。生き方も写楽の個性が出ていると思います」と写楽に想いをはせた。

また、13年ぶりとなる女優活動に向け、「稽古はこれからですが、(写楽の)浮世絵などイメージを膨らませるものがあれば触れたり目を通したりしています」と新たなステージへの意気込みを見せていた。

『宮城野』は、東京・赤坂の草月ホールにて9月17日から23日までの期間で上演される(※地方公演あり)。