三菱電機は2日、IHジャー炊飯器の新モデル6機種を発売した。発売日は8月1日を予定している。価格はオープン。

ミドルクラスモデルとしては初めて、沸騰後も連続加熱が可能となった「炭炊釜」シリーズのIHジャー炊飯器

新モデルの最大の特徴は、沸騰後も火力を落とさない連続加熱の実現。一般的に炊飯器では、いったん沸騰したあとは、ふきこぼれを防ぐために、断続的な加熱を行っている。これを解消したのが、同社が今年2月に発売した「蒸気レスIH」だ。蒸気レスIHでは、水冷式の蒸気循環システムを搭載することで、大火力で連続加熱しても、ふきこぼれる心配はなかった(ふきこぼれる蒸気口のない密閉構造となっていた)。

新モデルでは、ふきこぼれを防ぐために、蒸気口部分に「特大うまさカートリッジ」を搭載している。容量は、従来の約2.2倍にあたる300ml。同社によると、小さい鍋で煮炊きをするとふきこぼれが起きやすいが、鍋の背を高くしてしまえば、ふきこぼれは起きにくいということを、限られたサイズの中で実現するためのしくみだという(ジャー炊飯器の背丈をむやみに増やすことは現実的ではない)。これにより、沸騰後の連続加熱を実現しているだけでなく、炊飯時にカートリッジ内に溜まるうまみ成分の量も約90%アップ。蒸らし時に還元することで、よりおいしさを引き立てることが可能となっている。

また、同社のIHジャー炊飯器では、以前より、炊飯前の給水の段階で、超音波による振動で、米へ水を浸透させる「超音波給水」が採用されていた。NJ-UXでは、これを「可変超音波吸水」へと変更。水を多く吸わせすことでもちもちした食感としたり、水を吸わせる量を加減することでしゃっきりとした食感といったように、吸水率をコントロールすることで、炊飯モードによって異なった炊き上げが可能となった。

さらに、NJ-UX/UVには、新たにリゾット専用モードを搭載。約20分程度で本格的なリゾットを炊き上げることが可能だ。内釜は、NJ-UX/UVが5層の金属の内釜に炭コートを施した「炭炊釜」。NJ-UEでは金属2層の「遠赤厚釜」が採用されている。

商品名 型名 炊飯容量 想定価格
炭炊きシリーズ「炭炊釜」 NJ-UX10 5.5合 6万円前後
NJ-UX18 10合 6万3000円前後
NJ-UV10 5.5合 4万円前後
NJ-UV18 10合 4万3000円前後
超音波圧力IHジャー炊飯器 NJ-UE10 5.5合 3万円前後
NJ-UE18 10合 3万3000円前後