NHK連続テレビ小説『つばさ』(NHK総合ほか)に声の出演をしているお笑いコンビ・麒麟の川島明が、7月6~11日放送分でついに画面に姿を現す"俳優デビュー"を果たすことになり1日、NHK大阪放送局で会見を行った。

『つばさ』で"画面に初登場"する麒麟・川島明

川島の役どころは、ヒロイン・つばさ(多部未華子)が毎朝聞いているラジオ番組のパーソナリティー・ベッカム一郎。漫才コンビを解散後にピン芸人として大ブレイクした、人気No.1の超売れっ子芸人という設定だ。これまではラジオから流れる声のみでの出演だったが、ドラマのスタートから15週目にして"実物"で登場。つばさが働くコミュニティ放送局に騒動を巻き起こす。

本格的なドラマ出演は初という川島は「周りに芸人さんがいない現場に不安も大きくて、あんな汚い相方(田村裕)でも横におらんよりはおってくれた方がましやなと(笑)。でも、みなさん声をかけてくださったりして、思ってたより楽しい現場で助かりました」と収録の感想を。ヒロインの多部も合間に話しかけてくれたそうで「おせじにしても『(演技が)すごいですね』と言っていただいたのが心の支えになりました」と感激を語る川島だが、「でもやっぱり、チュートリアル徳井さんの方がいいんかな……(笑)」とポツリ。実は多部、かねてから「一番好きなお笑い芸人は徳井さん。川島さんは2番目」と公言しており、今回の共演を経てもその順位に変化はなかったそう。そんな多部のブレない態度に川島は「目の前ではっきり『2番です』って言わはったんで、なかなか根性ある人やなと思いました。まぁ2番でも光栄ですけどね(笑)」と複雑な心境を吐露していた。

一番見て欲しい人は「『明が朝ドラに出る!』と近所に言いふらしてくれはった僕のおばあちゃん」と川島

また、人気No.1芸人という役柄について聞かれると「現実では相方がベストセラー作家で……まぁよくわかんないウソをかいた本なんでしょうけど(笑)。とにかく相方だけバンと売れたんで、ドラマの中だけでも売れた役を経験できたのは本当にうれしいですね」と"印税長者"となった田村とのコンビ格差をネタにして笑わせた。

さて、そんな川島の役者ぶりについて、同席した『つばさ』の後藤高久チーフプロデューサーは「セリフが完璧に入っていたし、感情が伝わる演技も素晴らしかった」と高く評価。スタッフやキャストにも好評で、早くも川島の再登場が決まっているという(9月3日、4日放送分を予定)。これを聞いて「需要があればぜひまたやりたいです」と俳優業に意欲を見せた川島は「僕を大河ドラマにどうですか? なんとかナレーションででも出られませんか?」と後藤CPにさっそく売り込みをかけ、笑いを誘っていた。