日本銀行が2日発表した6月のマネタリーベースによると、平均残高は前年比6.4%増の93兆6,392億円だった。平均残高を構成する日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金ともに減少したことが影響し、2カ月連続で前月より減少した。季節調整済みの平均残高は前月比8.8%減の94兆4,832億円。
マネタリーベースとは、世の中に出回っているお金である流通現金(「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」)と金融機関が日銀に保有している当座預金「日銀当座預金」の合計額。マネーストック統計が「(中央銀行を含む)金融部門全体から経済に対して供給される通貨」であるのに対し、マネタリーベース統計は「中央銀行が供給する通貨」。このため、マネタリーベース統計に含まれる日銀当座預金や金融部門の保有現金は、マネーストック統計には含まれていない。
日本銀行券発行高は前年比0.9%増の75兆8,829億円、貨幣流通高は同0.2%減の4兆5,181億円。日銀当座預金は同59.6%増の13兆2,382億円だった。