トムソン・カノープス東京本部でおこなわれた一般ユーザーを含む展示会

トムソン・カノープスは27日、同社東京本部において、プロ・アマ問わず数多くのビデオ編集に携わるユーザーから厚い信頼を得ている「EDIUS Pro 5」の最新バージョン「Ver.5.1」を一般ユーザーや関係者に披露した。ノンリニア編集システムのパフォーマンスを最大限に引き出す「Ver.5.1」では、Blu-rayの作成に対応したほか、テープレスメディア編集の部分転送を可能にするなど多くの新機能が盛り込まれており、プロユースにも耐えうる性能を実装しているのが特徴だ。

皆、最新のノンリニア編集システムに興味津々。なかには説明員に怒濤のように質問を投げかける来場者も。

そもそも、なぜこのようなイベントが開催されたかというと「普段からユーザーの問い合わせも多く、『ファン感謝デー』的要素も含まれているのです」とのこと。一般開放で入場が無料ということもあり、イベントが開始されるやいなや大勢の来客が詰め掛けた。「Ver.5.1」への注目の高さはもちろんだが、Intel Core i7を搭載した最新のノンリニア編集システムなどが展示されたスペースにも多くの人が集まり、各ノンリニア編集システムメーカーの説明員に熱っぽく質問をしている姿が見受けられた。

注目を浴びていたコムワークスの「ComStation-I WS1」。そのパフォーマンスの高さに驚かされ羨望の眼差しで見ている来場者が多かった

なかでも注目を集めていたのが、コムワークスの「ComStation-I」シリーズのハイエンドモデルとなる「ComStation-I WS1」。正式には7月1日に発表される新ノンリニア編集システム「ComStation-I WS1」は、インテルの最新CPUで「Nehalem」世代 「インテル Xeon プロセッサー 5500番台」を2基搭載しており16コアで稼働、ノンレンダリングで複数の動画を編集できるのが魅力だ。通常であればレンダリングのために数分間"ボーッ"と処理が終わるのを待つところだが、一切のストレスなくサクサクと稼働するわけで、そのパフォーマンスの高さは群を抜いていたように思う。

元報道カメラマンの浜谷修三氏によるセッションは大盛況だった

浜谷修三氏

「EDIUS Pro 5」の最新バージョンである「Ver.5.1」についても、編集する側の人間にとって使いやすくなったポイントやその性能の高さを紹介するトークセッションが開催され、立ち見の来場者も出るほどの盛況ぶりであった。元報道カメラマンの浜谷修三氏によるセッションでは、氏の"自作ノンリニア編集システム"が披露され、「撮影から編集し作品を創り上げる楽しさ」を聴講者に伝えていた。

トムソン・カノープスが今回開催したイベントは「EDIUS」ユーザーのみに限らず、パソコンを使う者にとって大変に興味深いものだ。なぜなら、ソフトメーカーやノンリニア編集システム開発業者の人間と直接話ができる貴重な機会だからだ。今後もビデオ編集に携わる人、ビデオ編集に興味がある人、ビデオ編集にチャレンジしてみたいけどはじめの一歩が踏み出せない人のためにも、このようなイベントを定期的に開催してもらい、ノンリニアビデオ編集への門戸をより一層開放して欲しいものだ。