衣食住遊にかかるお金の中でも「食」の節約効果は大きい
衣食住遊……など、生活していくためには、さまざまなお金がかかります。「おうちごはん」=自炊の目的は、その中でも「食」にかかるお金を節約することにあります。
「衣」については、毎日、購入するというわけではありませんし、仕事上の身だしなみやプライベートのおしゃれとしても必要なものです。「住」にかかるお金とは、具体的には家賃や水道・光熱費など。家賃は固定出費ですし、水道・光熱費の節約はケチケチ切り詰めても、ストレスがたまる割には、節約効果はそれほど期待できません。「遊」は、交際費や趣味費など。ここの出費を抑えると、節約効果は大きいものの、日々の楽しみが損なわれて、生活が味気ないものになってしまいます。
そこで、残されたのが「食」。食べることは毎日のことなので、食費にかかるお金を抑えると、毎日少しずつでも、確実に節約することができます。たとえば、夕食1回分=2,000円として、週4日、おうちごはんにするだけで
2,000円×4日×4週=3万2,000円
の出費を抑えることができ、食材費分を差し引いたとしても、2万円超のお金が浮くことになります。しかも、交際費や趣味費のようにこだわりの出費を切り詰めるわけではありません。何となく外食したり、コンビ二でできあいの物を買うこと=ムダ使いを止めることが、おうちごはんの狙い。つまり、ムダ使いを止めて、浮いたお金を有効利用し、毎日をよりハッピーに過ごしましょうというわけです。
プラス1食材で作れる便利なレトルト食品に注目!!
毎日、きっちり自炊する必要はありません。おうちごはんには、ときどき手抜きも必要です。そんなときの味方になってくれるのがレトルト食品。レトルト食品の定番といえばカレー。お湯で温めたり、電子レンジで加熱して、ごはんにかけるだけで完成。手間なし、テクなしでできますが、その分、味も見た目も単調で、栄養価的にもイマイチ。そんな中、最近、優れもののレトルト食品が登場しています。
たとえば、キューピーの「レンジクック」シリーズ。和風おろし玉ねぎ煮 / そぼろあんかけ / 五目うま煮 / 肉じゃが / ガーリックソテーなど全12種類。特長は、味つけのベースとなる具材、タレ、ソースが入ったレトルト袋にプラスアルファの食材を入れ、電子レンジで加熱するだけで作れる点。味付けの手間も、鍋を洗う手間も不要です。
同様の食品が、ハウス食品の「できたてづくり」シリーズ。こちらは親子丼 / 牛とじ丼 / かに玉風卵とじ / 貝柱の海鮮卵とじの4種類。具材の入ったレトルト袋に溶き卵を入れ、電子レンジで3~4分加熱してご飯の上に乗せれば、手作りのような料理がたちまち完成します。
鍋も皿も不要のレンチンごはんもオススメ
同じように、鍋を使わず電子レンジで1食分を作るのに便利なのが、カゴメの「押し麦ごはんで」シリーズ。リゾット / ドリア / スパイスライスの3カテゴリー、全8種類。かぼちゃリゾット / イカスミリゾット / ホットチリライス / サルサライスなど自分で作るにはハードルが高いレシピが簡単に作れます。しかも、味もなかなかのもの。どれも、押し麦:米=50 : 50のご飯の上に具入りソースをかけ、電子レンジで加熱するだけ。残業で帰宅が遅くなったときにも、待たずに食べられます。電子レンジが利用できるオフィスなら、お弁当としてもOK。押し麦配合で食物繊維たっぷり、カロリー控えめな点もうれしい限りです。
中華だけじゃない! おかずの素のバリエーションが充実
おかずの素というと、従来は、味の素の「クックドゥ」や丸美屋の麻婆豆腐の素に代表されるような中華系が主流でしたが、最近では、和食系も充実しています。たとえば、キッコーマンのその名も「うちのごはん」シリーズ。すきやき肉豆腐 / なすのみぞれ炒め / ゴーヤの塩豚チャンプルーなど全16種類。すきやき肉豆腐は豆腐を、なすのみぞれ炒めはナスを、ゴーヤの塩豚チャンプルーはゴーヤと卵を加えるだけで完成。健康志向に応えて、化学調味料無添加なのも優秀です。
レトルト食品の定番のカレーも種類が豊富になってきています。たとえば、エスビー食品の「絶賛すぐでき」シリーズ。欧風カレー / キーマカレー / グリーンカレー / ベーコンキャベツカレーの4種類。どれも、肉や野菜を1~2種類プラスして炒めて混ぜるだけで本格的な味が楽しめます。食材をプラスするのが、一見、手間のように思えますが、だからこそおいしさ、栄養価、見た目がバージョンアップするというわけです。
食品メーカーから次々に登場するこれらの便利な食材は、おうちごはんの追い風。活用しない手はありません。
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