東京スター銀行は29日、同行の劣後債を組入れたオリジナル投資信託「スター・ハイイールド債券ファンド2009-08」(設定・運用 : フォルティス・アセットマネジメント)の販売を開始した。劣後債を主な投資対象とした個人向けファンドとしては「日本初」(同行)。

劣後債は、発行会社に劣後事由が発生した場合、一般債権者より元利金の返済順位が劣る社債のこと。一般に劣後特約の付いた債券を指す。返済順位が劣る見返りとして利率が高く設定されているため、普通社債よりもリスクが高まる代わりにリターンも高い。低金利が続く中、利回りの高さから近年人気を集めている。

そうした劣後債を積極的に組み入れた同ファンドは、東京スター銀行が発行する社債(期限付劣後債)と日本国債のみに投資する投資信託。モデルポートフォリオ(組み入れ対象債券は東京スター銀行発行期限付き劣後債70~95%、日本国債5~30%)の平均利回りは3.70%(信託報酬およびその他費用控除前)。同行期限付き劣後債と国内債権(円建て)に投資するので為替リスクはない。

また単純な個人向け劣後債の発行ではなく、日本国債を組み合わせたファンド仕立てとすることで、一定期間換金できないクローズド期間(2009年8月11日~2012年10月9日)後の換金性に配慮。設定後約3年経過後は解約自由で、設定後約3年以降の早期償還を目指す。

募集期間は6月29日~8月7日。設定日は8月11日。申し込み価格は1口当たり1円。申し込み単位は100万口以上1口単位(100万円以上1円単位)。詳細はこちらで見ることができる。