米Microsoftは、Windows 7のアップグレードキャンペーンに関する収益減の見通しについて発表した。

同社は、26日以降、Windows 7発売日前日までの期間にWindows Vista搭載PCを購入したユーザーを対象に、Windows 7発売後にWindows 7への無償アップグレードを行うキャンペーンを展開中だ。このキャンペーンを実施することで、同社は本来得られるはずの売上の50%を失い、同社の2009会計年度第4四半期には2億ドルから3億ドル程度の収益減が予想されている。これは機会損失として帳簿上で計上される見かけ上の損失で、実際のキャッシュフローに影響を及ぼすものではなく、同社は2007会計年度にもWindows Vistaのアップグレードキャンペーン「Windows Vista Technology Guarantee program」で同程度の収益減を経験している。

なお、今回のキャンペーンでは、Windows Vista Home PremiumがWindows 7 Home Premium、Windows Vista BusinessがWindows 7 Professional、Windows Vista UltimateがWindows 7 Ultimateへとアップグレード可能だ。また、Windows 7のライセンスは、少額の発送手数料が発生する場合もあるもののPCメーカーに無償で提供されるとしている。このほか、キャンペーン期間中にWindows Vistaのパッケージ版を購入した場合で無償、または優待価格で同様のアップグレードが受けられることが明らかにされている。