10分でアニメ制作ができる「うるまでるびペイント」。略称は「でるペ」で決まりか?

往年のテレビ番組「ウゴウゴルーガ」や「おしりかじり虫」などのキャラクターデザインで知られるうるまでるびが、ペイント / アニメーションソフト「うるまでるびペイント」のβ版を公開した。動作環境はWindows XP / Vista、Mac OS X 10.4以降。

うるまでるびペイントの開発は、情報処理推進機構 (IPA) 未踏ソフトウェア創造事業の支援のもと、2003年にスタート。「描くこと」と「作ること」という制作過程を重視し、マウスやタブレットを使用したときの描き心地を追求したほか、なぞるだけで線が滑らかになる「いい子いい子ペン」、元の形状を大きく損なわずに変形できる「形状記憶引っ張りペン」など、制作者の観点から各種機能がデザインされている。特許出願中の新技術も投入し、複雑なアニメーションを10分程度の時間で制作できるという。作品はFlashやQuickTime形式で出力でき、ブログやYouTubeなどに公開することも容易。

公開されたβ版は、直営のファンサイト「うるまでるびデラックス」でファンクラブ会員限定で提供される。試用期限は8月末に設定されているが、制作したイラストやアニメーションの発表に制限はない。うるまでるびファンクラブの会費は月額315円。

うるまでるびは、うるま氏とでるび氏の2名からなるアーティストユニット。90年代前半にフジテレビ系列で放送された「ウゴウゴルーガ」のCGアニメーションで注目され、後年にはPS2用ゲームソフト「びっくりマウス」や、NHK教育テレビの「みんなのうた」で取りあげられた「おしりかじり虫」などのキャラクターデザインも手がけている。コンピュータの分野にも造詣が深く、自作のAmiga用ペイントソフトを利用していたなどの逸話も多い。