ソフトバンクモバイルの携帯電話「iPhone 3GS」の先行発売が26日午前7時、東京・渋谷区の販売店「ソフトバンク表参道」で始まった。これに先立って行われた発売セレモニーに同社の孫正義社長と女優の上戸彩が駆け付け、カウントダウンを行った。

「iPhone 3GS」の発売セレモニーに出席したソフトバンクモバイルの孫正義社長(左)と上戸彩

発売開始20分前の午前6時40分、報道陣と約200人の購入希望者が見守る中、上戸は同製品を手に取り「動画がブレずに撮れるのが凄い。ありがたいことです」と感想を語ると、孫社長は早速、「ネットに流れないようにしますから(笑)」と声をかけながら、上戸を撮影。「これはたまらないですね。ストレスがないんです」と笑顔でアピールし、セレモニーを盛り上げた。

孫社長はさらに、同社の新CMキャラクターにSMAPを起用することを明かし、「芸能界の中心的存在の彼らがソフトバンクのサービスを使ってくれることで、"安心"で"カッコいい"というトレンドを生み出してくれると思う」と期待を寄せた。SMAPのメンバー・中居正広とドラマで共演中の上戸は「中居さんが、何度も『オレ、ソフトバンクの携帯にするから!』って言っていたんですが、こういうことだったんですね。私がCMに出ているからって、なんていい人なんだと思っていたのに(笑)」とびっくりした様子だった。

撮影した動画を上戸に見せる孫社長。「孫さん、後頭部ばかりじゃないですか(笑)!」とツッコミを入れられる場面も

早朝から長蛇の列ができたが、今回は予約を受け付けていたため、この日は混乱もなく販売のスタートを切った

行列の先頭に並び、一番最初に「iPhone 3GS」を手にしたのは、22歳の学生・藤本泰介さん。「二度とないことなので、言葉が出ない。顔中が熱くて汗をかきっぱなしです」と早速、同製品を箱から取り出しながら、興奮気味に語っていた。

孫社長は「『iPhone 3GS』は、ケータイというよりコンピューター。他の携帯電話もどんどん"iPhone化"していくし、ノートPCの市場にも影響を与えるでしょう」と自信を見せている