社団法人日本バス協会は25日、9月20日の"バスの日"に合わせたイベント「バスフェスタ2009 in TOKYO」を開催することを発表した。記者会見では、同イベントの概要と同団体のキャラクターが公開された。

藤井章治氏

"バスの日"は、1903年9月20日に京都市において日本で最初のバスが営業運行したことを記念して、1987年に制定。毎年、地域・団体ごとに様々なイベントが行われている。今回、日本バス協会としてイベントを開催することについて、同団体理事長の藤井章治氏は「こうしたイベントをやろうという話は、2003年にバス事業100周年を迎えた時からありました。地域ごとの取り組みではなく、バス協会としてバスの需要喚起を促すために、第1回として、当イベントの開催を決定しました」と語り、今後も"バスの日"に合わせたイベントを展開する意向を明らかにした。

「バスフェスタ2009 in TOKYO」では、小学生以下の部と一般の部の2部門で募集をする「絵画コンテスト」を実施。同イベント会場でコンテストの表彰式と作品展示を行う。そのほか、バス車両の展示やステージイベント等も予定している(詳細未定)。

記者会見では、便利で安全なバスを身近に知ってもらうために考案された、同団体の新キャラクター"セバスファミリー"も発表された。セバスファミリーの"セ"はセーフティー(安全)の"セ"。3人家族で構成され、女の子は"セバスちゃん"、お母さんは"セバスママ"、お父さんは"セバスパパ"。制作を務めた松下計デザイン室の松下計氏(東京藝術大学准教授)は「子どもが真似して描けるようにシンプルで親しみが持て、身近に感じるキャラクターを目指した」としている。

日本バス協会の新キャラクター"セバスファミリー"。好奇心旺盛で停留所の名前を覚えることが特技の"セバスちゃん"、特技が観光ガイドの"セバスママ"、趣味が街の散歩で、座右の銘が「安全第一」の"セバスパパ"

現在、乗合バスの輸送人員は年間で約42億人で、1968年(昭和43年)の101億人をピークに、減少の一途をたどる。藤井氏は「高齢化社会の到来や環境への配慮といった時代の変化が、逆にバス事業への追い風になればと強く期待おります。この機に公共交通機関の使命を改めて認識いたしまして、地域の皆様にもっと利用していただけるよう努力してまいります」と今後のバス事業へ期待を込めた。

左から、東京藝術大学学長の宮田亮平氏、日本バス協会理事長の藤井章治氏、同団体の浜まゆみ氏

「バスフェスタ2009 in TOKYO」概要

イベント名 バスフェスタ2009 in TOKYO
開催日時 2009年9月20日(日)11時~18時
場所 東京・丸の内 丸ビル1階 マルキューブ
内容 全国から集結するバスガイドによるステージイベント/絵画コンテストの表彰式、入賞作品の展示/バス車両の展示/バス関連グッズの販売