フジテレビ開局50周年記念作品『アマルフィ 女神の報酬』(真保裕一原作、西谷弘監督)の完成披露試写会が、24日、東京・六本木で行われ、織田裕二、天海祐希、佐藤浩市、戸田恵梨香ら豪華キャストが登壇した。

この日、織田、天海、戸田と西谷監督は、大阪で舞台挨拶を行った後、新幹線で会場に駆けつけた。「雨も降って大変な中、こんなに来てくれて、嬉しい気持ちでいっぱいです。奇跡が詰まった映画なので、じっくり楽しんでください」と織田。本作は天海らとともに見たそうで、「すべてが終わった後、ふと横を見たら天海さんが涙を流していて。正直、ドキッとさせられました」。

織田裕二は、少女誘拐事件の通訳を担当する外交官・黒田康作を演じた

イタリアで娘を誘拐され、運命に翻弄される女性・紗江子を演じた天海祐希

織田の発言を受けて天海も、「すみません、泣かせていただきました(笑)。ストーリーがわかっているはずなのに引き込まれ、登場人物達のさまざまな思いが胸に迫ってきます。その思いを感じていただけると嬉しいです」とコメントした。

本作は"オールイタリアロケ"が行われたことも話題に。ところが、「ぶっちゃけた話、1カットだけ日本で撮っているんです」と佐藤が暴露してしまい、会場は騒然。「あるシーンがうまく撮れていなくて。だから1カットだけのために撮影所にセットを組み、イタリ……」と説明しかけたところで、「あ、これ以上は言えないな!(笑)」。慌てる佐藤の姿に、観客も大爆笑。

佐藤浩市は、紗江子(天海)に好意を抱く商社マン・藤井昌樹役

佐野史郎は、黒田(織田)を通訳に任命する西野道生参事官を演じた

大使館に赴任して間もない研修生・安達香苗を演じた戸田恵梨香

在イタリア日本大使館の外交官・谷本幹安役の伊藤淳史

織田はイタリアでの撮影について、「台本にはなかったけど、監督に、『ここで車に轢かれてくれ』と言われて、まさかスペイン広場で車に轢かれそうになるとは思ってもみませんでした」とエピソードを披露。戸田はコロッセオでの撮影を振り返り、「休憩場所があって、コーヒーやピザの横にウイスキーが置いてあったんですよ。『……お酒!?』って思って。そしたらイタリア人のスタッフが、『コーラとウイスキーを混ぜて飲んだら、めちゃうまいんだ!』と言いながら実際に飲んでました。お酒を飲みながら仕事する人を見たのは初体験でしたね」と苦笑い。

大阪で行われた試写会も好評で、「これはシリーズ化もあるのでは?」とMCから質問が。織田は、「この作品で黒田康作を演じてみて、もっと知りたいと思いました。皆さんが映画を見てくれて、『もっと見たい』と言ってくれたら、いつかまた見られるかもしれません」と述べ、続編に意欲を見せていた。

客席が赤・白・緑のイタリアンカラーに染まる中、タイトルロゴをバックに出演者らのフォトセッションが行われた

舞台挨拶の最後はイタリアンカラーのキャノン砲が発射され、華やかな締めくくりとなった

『アマルフィ 女神の報酬』は、7月18日より全国公開。