今年で7回目を数える「Microsoft Office 世界学生大会」のWord部門と、Excel部門の日本代表者が決定し、去る6月22日、日本のディストリビューターであるオデッセイコミュニケーションズ代表 出張勝也氏から代表者への表彰の授与と大会協賛のマイクロソフト マイクロソフトラーニング部の篠木隆一郎氏から記念品が贈られた。
この「Microsoft Office世界学生大会」は、大学、専門学校、高等学校、高等専門学校、高等専修学校に在籍する学生のみに参加のチャンスが認められる。マイクロソフト認定資格であるMOSもしくはMCASでWord、Excelを受験した学生の中から、優秀な成績を収めた者が日本代表となって世界の強豪と能力・技能を競い合うものだ。今回の日本代表選考については、WordやExcelを扱う技能レベルの高さに加え、「将来の夢」というテーマで論文を提出。総合的に判断を下し、日本代表が選ばれることとなった。
夢は「国際弁護士」というWord代表 中村彩さん
Word部門の日本代表となったのは、現在大学にて法律を学ぶ中村彩さん。日本代表者を選出する大会の存在を知ったのは締め切り直前で、時間のないなかでWordの技術を高めていったそうだ。「前回のWord代表の井原さんが15分で問題を解いた、とおっしゃっていた記事で見かけたので"私は10分で解いてやろう!"と毎日パソコンに向かっていました」。持ち前の負けん気の強さと、「ここぞ!」というときの勝負強さを兼ね備えている19歳らしいフレッシュな彼女。
論文で将来の夢は国際弁護士になることと語った中村さんは、「単に弁護士になってもその看板だけでは駄目で、これからの時代は実力主義。弁護士の資格だけに止まらず、英会話やPCの資格取得も重要」と冷静に分析。カナダはトロントで開催される世界大会では「普段の実力を出し切れるよう頑張るのみ。また、世界各国の代表者とコミュニケーションを図りたい」と意気込みを語ってくれた。
夢のSEとなって人の役に立ちたいというExcel代表、木村恭平さん
一方のExcel部門の代表者となった木村恭平さんは、現在専門学校でSEになるべく日夜勉強を重ねている。今回の日本代表選考に関しては、ほとんどを学校のカリキュラムで学び、「自分の今現在の実力を試してみたい」という目的で受験したのだという。しかも、他人と競い合うという感情はなく、純粋に力試しがしたかったという真面目な木村さん。「将来はSEとなって、自分が創出したシステムが大勢の人の役に立てば嬉しい」という論文を書き、見事に日本代表の座を得た。「何故か出身高校で、私が日本代表になったことが大騒ぎになっているんです」とはにかみながら笑みをこぼした。だが、「過去“日本”が優勝していないので頑張りたい」と意気込みを語った眼からは、日頃から培ってきたExcel操作への自信を感じさせると共に、静かな闘志を燃やしている印象を受けた。
決勝で自分の実力が120%出せるよう応援しよう
7月30日から8月1日(現地時間)に開催される「Microsoft Office 世界学生大会」では、様々な国と地域の学生が集まり、世界でナンバーワンの座を競い合う。日本代表だからといって気負わず普段通りの実力を出せるよう、中村さんも木村さんも決勝に備えてエキスパートレベルの勉強に励んでいるそうだ。各国の代表者とのコミュニケーションは自身の大きな財産になるはずである。決勝戦での順位に関係なく、人間として大きく成長して帰ってきてくれることを願うばかりだ。