ルート案内に関連するクラス「GDirections」「GDirectionsOptions」「GRoute」「GStep」より、おさえておきたいメソッドとプロパティをGoogle Maps APIリファレンスより抜粋した。実装の際に参考にしてほしい。

クラス - GDirections

loadメソッド** あたらしいルートクエリを生成する。第1引数にルートクエリを含む文字列を、第2引数にオプション(GDirectionsOptions)を指定する
loadFromWaypointsメソッド** 複数の経由地点を配列で指定し、ルートクエリを生成する。第1引数にルートクエリを含む配列を、第2引数にオプション(GDirectionsOptions)を指定する
clearメソッド 既存のルート結果をクリアし、地図とパネルからオーバーレイを削除
getStatusメソッド ルートリクエストのステータスを返す
getBoundsメソッド ルートクエリの結果の境界ボックスを取得する
getDistanceメソッド ルートリクエストの合計距離を示すオブジェクトリテラルを返す
getDurationメソッド ルートリクエストの合計時間を示すオブジェクトリテラルを返す

クラス - GDirectionsOptions (load/loadFromWaypointsのオプション)

localeプロパティ ルート結果に使用するロケールを指定
trabelModeプロパティ ルート表示の交通手段。運転か徒歩を指定
avoidHighwaysプロパティ ルート計算時に高速道路を使用するか否か

クラス - Groute (経路情報を格納)

getStartGeocodeメソッド 出発地点のジオコード結果を返す
getEndGeocodeメソッド 到着地点のジオコード結果を返す
getDistanceメソッド 経路の合計距離を示すオブジェクトリテラルを返す
getDurationメソッド 経路の合計時間を示すオブジェクトリテラルを返す

クラス - GStep (1経路内のステップ情報を格納)

getLatLngメソッド ステップ地点のGLatLngオブジェクト(経緯度座標)を返す
getDistanceメソッド ステップの合計距離を示すオブジェクトリテラルを返す
getDurationメソッド ステップの合計時間を示すオブジェクトリテラルを返す

なお残念ながら一部の機能は、6月23日執筆時点でまだ国内での表示に対応していないようだ。たとえば紹介した中ではtravelMode: GTRAVELMODE_WALKING(ルート表示の交通手段に徒歩を指定)はルート案内が表示されず、動作しなかった。使うときにはあらかじめ注意されたい。

ルート案内をAPIとして外部から利用できるようになったGoogle Maps API。単体としてのサービスも充分強力だが、なにより嬉しいのはその柔軟性だ。GoogleやYahooをはじめとしていまではさまざま企業がWeb APIを公開している。これらAPIを組み合わせて、ユニークなWebアプリケーションを作ることができる。会社への案内地図表示から、自分用のラーメン街地図まで。興味がある方はさっそく開発に取りかかってみよう。