内閣府と財務省は22日、第21回法人企業景気予測調査の4~6月期分を公表した。調査は、資本金1,000万円以上の法人企業(電気・ガス・水道業及び金融・保険業は資本金1億円以上)を対象に行なわれた。調査時点は5月25日。なお、同調査における大企業は資本金10億円以上、中堅企業は資本金1億円以上10億円未満、中小企業は資本金1,000万円以上1億円未満を指す。

2009年4~6月期の「貴社の景況判断指数」BSIを全産業でみると、大企業は-22.4で6期連続、中堅企業は-37.0で7期連続、中小企業は-49.6で調査開始以来21期連続、前期と比べて「下降」が「上昇」を上回った。ただし、調査開始以来最悪の数字を記録した2009年1~3月期に比べていずれも改善、なかでも大企業は-51.3から-22.4の大幅改善となった。

先行きについては、大企業が2009年10~12月期に「上昇」超に転じ、中堅企業・中小企業は「下降」超で推移する見通しを示した。2009年度の資金調達方法については、大企業 / 中堅企業 / 中小企業ともに1位が「民間金融機関からの調達」、2位が「内部資金による調達」だった。

2009年6月末時点の「従業員数判断」BSI(全産業)は大企業 / 中堅企業 / 中小企業いずれも「過剰気味」が「不足気味」を上回った。先行きもまた「過剰気味」超で推移する見通し。2009年度の売上高、経常利益、設備投資はともに減収見通しとなった。