不況の影響から、内食が注目を集めている。そんな中、岩谷産業が17日~19日に開催している内覧会に足を運んだ。今秋発売の新商品や秋冬シーズン向けの商品が展示されているのだが、そこには"楽しい内食"のヒントがたくさん隠されていた。

カセットこんろの"イワタニ"

岩谷産業。読者の皆さんは「イワタニ」や「Iwatani」と書いたほうがピンとくるかもしれない。そう、カセットこんろのメーカーだ。ということで、展示会でも入り口付近には、カセットこんろがズラリ。1969年登場した同社初となるカセットこんろから現在発売されている商品まで、歴代の品が並べられている。「そうそう、昔、こういうのあったよね」と懐かしい気分に浸りながら見ていくと、シンプルモダンなデザインでひときわ輝くカセットこんろがあった。

ずらりと並べられた歴代のカセットこんろ

こちらは「カセットフー アモルフォ2N」。薄型スリムな本体で、土鍋はもちろん、チーズフォンデュなどの洋風鍋にもピッタリなデザインだ。最近の商品かと思いきや、20年ほど前に発売された商品なのだそう。さらに同商品、「ロングライフデザイン賞」も受賞している。ロングライフデザイン賞とは、「グッドデザイン賞」の特別賞のような存在。グッドデザイン賞受賞後、10年以上にわたって長く支持され愛用されている商品に贈られる賞だ。いまもなお色褪せないこのデザイン、受賞も納得できる。

いま見ても斬新なデザインの「カセットフー アモルフォ2N」

外でも家でも使えるカセットこんろ

次に紹介するのは4月に発売となったカセットこんろ「カセットフー マーベラス」(21,000円)。「フレッシュグリーン」「サンセットオレンジ」といったカセットコンロには珍しいカラーリングが目を引く同商品、家庭での使用だけではなく、アウトドアでも使うことができる。トップカバーと風防リングといったダブルの風防、さらには282個の炎口から出る安定しており風に強い炎で、アウトドアクッキングを強力にサポートしてくれる。なお、トップカバーは取り外しが可能なので、屋内での使用時も安心である。

珍しいカラーリングの「カセットフー マーベラス」

縦置きも可能で、収納場所を選ばない

収納の際は、トップカバーを閉じるだけでOK。横置きでも縦置きでも収納可能な点もうれしい配慮だ。

同商品の使用用途として特にオススメしたいのが、自宅の庭やテラスでの利用である。「家で食事と思っていたけれど、今日は天気がいいな……」なんてときに、ちょっとこんろを持ち運びして、お庭やテラスでランチ。いつものメニューが特別感のある食事になることだろう。

焼き鳥&炉ばた焼きをセルフクッキングで

カセットガスを使用した製品は他にもある。その一つが「炉ばた大将 炙家」(オープン価格 / 実勢価格7,000円前後)である。こちらは網焼き・串焼きの専用器で、家庭で本格的な焼き鳥や炉ばた焼きが楽しめるといった商品。炎で赤熱された輻射板による輻射熱により、食材をしっかりと焼き上げることが可能だという。外側がこげて、中は生だったという失敗が回避しやすくなるのだ。

「炉ばた大将 炙家」。串焼きも炉ばた焼きもOK

炉ばた焼は魚貝や野菜をそのまま焼いて楽しむ料理なので、調理自体はカンタン。焼き鳥も最近では既に串に刺してあり、あとは焼くだけといった状態の仕込んだものがスーパーで販売されているので、どちらも手軽な料理だといえよう。「炉ばた大将 炙家」を囲み、セルフクッキングを楽しみながら食事をするというのも楽しい。ちょっとしたホームパーティの際にも活躍してくれそうな一台だ。

オリジナルたこ焼きで"たこパー"

最後に紹介するのがたこ焼器である「大だこ焼器」。こちらもカセットガスをセットして、ガスで焼くタイプだが、今秋、カセットガス部分にカバーが付いてリニューアル再登場となる。筆者は粉もの文化の関西出身で、子どもの頃は「関西では、どの家に行ってもたこ焼器がある」と言っても過言ではないほど、たこ焼器はポピュラーな存在だった。もちろん筆者の家にもあり、「夕食がたこ焼き」ということもしばしばだった。

現行商品の「大だこ焼器」。今秋のリニューアルで、カセットガス部分にカバーがつけられる

最近ではごぶさただったたこ焼きだが、生地や具材さえ用意しておけば、あとはワイワイと楽しみながらみんなでつくることができるメニューだ。実はアレンジがカンタンな料理でもある。タコと一緒にチーズを入れたり、タコの代わりに牛肉や豚肉、ウインナーを使ったり。さらには、バナナやリンゴのスライスを入れて、最後に蜂蜜やチョコレートソースをかければデザート風に仕上げることも可能。そんな風にして、家族や仲間内で、オリジナルたこ焼きをつくる"たこパー"(たこ焼きパーティ)もいいだろう。

節約目的から内食回帰といわれている現在。ただ節約のために仕方なく家で食事をするというのではなく、どうせなら楽しみながら食事をしたい。そんな"たのしいおうちごはん"のヒントが見えてきた今回の展示会だった。