大阪証券取引所は16日、「取引所外国為替証拠金取引市場(愛称:大証FX)」を創設することを発表した。取引所によるFX市場の創設は、東京金融取引所の「クリック365」に次いで2番目。7月21日より取引が開始される。

大証FXでは、初めて証券取引所としてFX市場を創設する強みと蓄積したノウハウを活かして、オークション方式とマーケットメイカー方式を混在させた取引を採用している。オークション方式とは、「価格優先/時間優先/成行優先」をルールとして売り注文と買い注文をすり合わせて売買を成立させていく取引のことで、株式や先物取引などの証券取引で用いられている手法。マーケットメイカー方式は、マーケットメイカー(証券会社など、レートを決める業者)が常時「売り気配/買い気配」を提示して相対取引を行う手法で、クリック365ではマーケットメイカー方式のみが採用されている。「クリック365とは、取引手法等に違いがあり、互いにそれぞれのよさを持っています。市場を取り合うのではなく、互いに市場を拡大していければ」(同取引所)としている。

なお、大証FXで取り扱われる商品は、米ドル-日本円/ユーロ-日本円/英ポンド-日本円/豪ドル-日本円/スイスフラン-日本円/カナダドル-日本円/NZドル-日本円/ユーロ-米ドル/英ポンド-米ドルの9つの金融指標で、取引単位は1万通貨単位。