不況の影響か、はたまたエコ指向か、今、モノを買わずに貸し借りする「シェア」サービスが進化しています。
2008年1月からサービスを開始した「シェアモ」は20代から30代を中心に人気を集めています。使い方は簡単で、会員登録し、不要になったモノを登録します。使いたい人がいたら、着払いで送るだけです。アイテムは日本中の希望者のところを回っていきます。
もちろん自分が使いたいものがあれば借りることもできます。この場合の費用は送料のみで、レンタル料は無料というから驚きです。借りた人は賃借期間が過ぎたら別の希望者に送ります。こうして貸し借りを繰り返してポイントをためると、人気商品を借りたり、引き取ったりすることができます。シェアされているアイテムは多彩で「フライパンからジェット機まで」というキャッチフレーズの通り、ありとあらゆるものが出品されています。
筆者がぜひ借りたいと思ったのは、マンガ! 全巻そろって貸し出しているものが多くて読み応えがありそうです。買うと高いし、家にあると邪魔になる、古本屋に売ってもたいした値段にならないマンガをぜひ借りようと思います。
例えば『デスノート』全13巻を新品で購入した場合、5,600円ですが、シェアモなら送料のみ。アイテムはゆうぱっくの着払いで送られてくるので、なるべく近くに住んでいるかたを選べば安くすみます。入れられている箱の大きさにより、料金は変わってきますが、同県内で3辺の長さの合計が80cm以内なら800円、100cm以内なら1,000円です。
シェアモに登録されているアイテム例
※すでに販売していないものもあるので、同じような商品の価格を掲載。すべてAmazonより |
シェアは借りる側なら節約になるのはもちろんのこと、貸す側としても、不要になってしまったものを誰かが大切に使ってくれると思うとなんだかうれしく、「捨てる」罪悪感もありません。モノを使い捨てにしてきた時代は終わりを告げ、持たないけれど豊かな暮らし、分かち合う時代の到来です。