カナダのResearch In Motion(RIM)は6月16日(現地時間)、同社スマートフォンの最新版「BlackBerry Tour(BlackBerry 9630)」を発表した。GSM系列の3G携帯であるBlackBerry Boldに対し、BlackBerry TourはGSMならびにCDMAの両系列をサポートする3G携帯電話となっている。Boldの兄弟モデルでもあり、動画撮影も可能なカメラや液晶画面拡大など、機能面でも強化が図られている。
スマートフォンの中でも人気の高いBlackBerryだが、TourやBoldの属する9000番台は性能面で最上位のフラッグシップモデルにあたる。Tourは北米で主力のCDMA系列のネットワークもサポートしており、800/1900MHz EV-DO Rev. Aのほか、さらに2100MHz UMTS/HSPA、850/900/1800/1900MHzのクァッドバンドGSM/GPRS/EDGEにも対応する。
基本スペックはBold等のBlackBerry標準のインタフェースを踏襲しており、35キーのQWERTYキーボード、トラックボール、GPS、Bluetooth v2.0(A2DP/AVCRP)を搭載。2.44インチの480×360ピクセル液晶ディスプレイを備え、本体サイズは112×62×14.2mm、重量は130gとなっている。なお、TourではWi-Fi接続機能はサポートされていない。
カメラ機能はBoldの2メガピクセルに対し、Tourでは3.2メガピクセルと強化されており、LEDフラッシュに加え、オートフォーカス、手振れ補正、動画撮影機能などもサポートする。Tour本体には256MBのフラッシュメモリが搭載されているが、動画撮影にあたってはmicroSD/SDHCスロットを使って外部メモリを拡張する必要がある。microSD/SDHCスロットは最大16GBまで対応する。また今年4月に発表されたBlackBerry App Worldを介してのアプリケーション購入も可能。
北米での提供キャリアは米Verizon Wireless、米Sprint、加Bell Canada、加Telusの4社が予定されており、今年夏以降に出荷されるという。価格等の詳細については現時点で不明。