マツダは11日、スポーティーなコンパクトカー「アクセラ」を全面改良して発売を開始した。価格は1,660,000円から2,678,000円。
2代目となる新型アクセラは、米国や東京オートサロン2009で先に公開されており、本年5月より予約も開始された。
ボディタイプは4ドアのセダンタイプと5ドアのスポーツタイプの2種類。エンジンとトランスミッションは、2WDモデルが1.5L(リッター)+CVT、2.0L+5速AT、4WDモデルが2.0L+4速ATとなる。さらにスポーツタイプには、2.3Lターボの6速MTを搭載した「マツダスピード アクセラ」が用意される。
2.0Lの2WD車は、燃焼エネルギーを利用することで素早いエンジン再始動などを特長とするアイドリングストップ機能「i-stop」を標準装備。一般的なアイドリングストップの半分となる始動時間約0.35秒を達成した。燃費は、「i-stop」付2.0L 2WD車が旧型比1で約15%向上した16.4L4km/L、1.5L車はCVTを新採用することで18.4km/Lを実現した。一部モデルは環境対応車普及促進税制の対象となり、2.0Lの2WD車は購入時の自動車重量税と自動車取得税が75%低減、1.5Lモデルは50%低減される。
高張力鋼板の採用拡大やウェルドボンド、結合強化などによりボディシェル重量を抑えつつ、曲げ剛性を7%向上し、ねじり剛性は旧型と同等レベルを確保。さらに、ロードノイズを約11%、風騒音を約6%低減させ静粛性を向上させた。「20S」、「20E」にはステアリングスイッチの操作だけで変速可能な「ダイレクトモード」を搭載する。「マツダスピード アクセラ」は2.3L ターボエンジンを搭載し、専用に強化したボディや専用チューンのサスペンションによりハンドリング性能を向上させた。また専用のダンロップ社製225/40R18タイヤを装備する。
エクステリアは、新しいフロントフェイスを採用。スポーツタイプは、リアフェンダーを強調するデザインや、初代モデルより立体的なCピラーの造形を採用し、スポーティでコンパクトなフォルムとした。セダンタイプはクーペシルエットを採用し、初代モデルを踏襲しつつ塊感を強調した。ボディカラーは、新色の「セレスティアルブルーマイカ」、「インディゴライトマイカ」、「グラファイトマイカ」を含む全7色を設定している。「マツダスピード アクセラ」では、ボンネットに専用エアインテーク、フロントとリヤに専用エアロバンパー、大型フローティングリアルーフスポイラー、大型デュアルエギゾーストマフラーを装備している。
インテリアは、新デザインのダッシュボード、ドライバーを包み込むようにレイアウトされたコクピットデザインを採用。ドアのアームレストなど、触れる頻度の多い部位にソフトな触感の素材を採用している。スポーツタイプとセダンタイプは、ブラックを基調とした2種類の布シートを設定。「スピードアクセラ」では、サイド材に本革を使用した専用のハーフレザーシートを採用した。
チルト&テレスコピックステアリング、シートスライド、ラチェットレバー式シートリフターを全車に標準装備し、「マツダスピードアクセラ」は、運転席パワーシートと運転席メモリー機能を装備する。運転席と助手席それぞれに設定温度を調整できる花粉除去フィルター付きフルオートエアコンを全車に採用。またプッシュボタンスタートシステムをアドバンストキーレスエントリーシステムとセットで、「15C」を除く全車に標準装備する。
安全性の面では、急ブレーキ時にハザードランプが自動点灯する「エマージェンシー・シグナル・システム(ESS)」、ヘッドライトが進行方向を向く「アダプティブ・フロントライティング・システム(AFS)」、隣車線の後方から接近する車両を知らせる「リアビークル・モニタリング・システム(RVM)」、さらに超広角カメラを採用した駐車支援システムなどを採用している(一部オプション扱い)。