米Microsoftは無料のセキュリティ対策製品を準備しており、そのベータ版の提供が間もなく発表される見込みだ。英Reutersを含む複数のメディアが10日(米国時間)に報じている。この製品は「Morro」の開発コード名で呼ばれ、販売終了がアナウンスされた「Windows Live OneCare」の後継製品となる。
Microsoftは昨年末、Live OneCareの2009年6月30日での販売停止を発表している。Morroはこの販売終了アナウンスとともに発表された製品で、2009年後半での提供を予定しているという。Live OneCareはバックアップやユーティリティ等の機能を包含した、いわゆる"オールインワン"型のセキュリティ製品であるが、無料製品のMorroは純粋にアンチウイルスなどのマルウェア対策に特化したセキュリティ製品という点で前世代の製品と異なっている。
Reutersによれば、現在Microsoftは社内でMorroの早期バージョンのテストを実施しており、間もなく一般提供提供用のバージョンも公開されるという。当初用意されるのはトライアル用となるベータ版で、同社サイト上からダウンロード提供の形態で配布されるとみられる。