電通は9日、消費者が選んだ2009年「夏のボーナス使い道」、「上半期話題・注目商品ランキング」を発表した。同調査は、全国20~69歳の男女1,000名から有効回答を得た。「2009年夏のボーナス使い道トップ10」では、1位に地デジ対応大型薄型テレビがランクイン。「2009年上半期話題・注目商品ベスト10」では、新型インフルエンザの世界的流行により、マスクがトップとなった。

2009年夏のボーナス使い道トップ10

1位 地デジ対応大型薄型テレビ
2位 省エネ家電
3位 アウトレットモール
4位 低価格ミニノートパソコン
5位 割安海外旅行
6位 ファストファッション(デザイン性と低価格を両立するアパレル)
6位 大作ロールプレイングゲーム
8位 家庭用ゲーム機
9位 訳あり商品(傷・形崩れの割安商品)
10位 携帯ゲーム機

2009年上半期話題・注目商品ベスト10

1位 マスク
2位 ハイブリッドカー
3位 ETC(自動料金収受システム端末)
4位 省エネ家電
5位 地デジ対応大型薄型テレビ
6位 訳あり商品(傷・形崩れの割安商品)
7位 PB(プライベートブランド)商品
8位 家庭用ゲーム機
9位 下取りセール
10位 アウトレットモール

電通総研によると、不況期の影響からか省エネ家電や家庭用ゲーム機など「イエナカ(家の中)」での充実を図る商品に注目が集まる一方、家族での消費についてはハイブリッドカーやETCなど、「イエソト(家の外)」に拡大しているという。

また、ハイブリッドカーやエコポイントの対象商品である省エネ家電など、消費者にとって「経済的なメリット(得)」に加えて、「社会や地球環境への貢献(徳)」、「今の自分にとっての特別感(特)」という「三トク(得・徳・特)」と呼べそうな消費スタイルが主流になりつつあるとのこと。

こうした状況の下、夏のボーナスが出ると、燃油サーチャージが下がり割安感が高まった海外旅行や、現在「旬」な低価格ミニノートパソコン、ファストファッションが上位に挙がるなど、より即効性のある、前向きな気分転換を求める消費性向が表れたとしている。また、長引く不況への順応性が出てきたからか、「たまに贅沢したことがある」比率が増えているとしており、ボーナス支給額が減っても、ある程度の活況を呈すると予測している。