Webアプリケーションの開発やWebサイトの構築にあたり、いつでも気にしなければならないパフォーマンス。パフォーマンスアップに有益なツールとしてはYSlowが有名だが、このたびGoogleから同様のツールとして「Page Speed」がリリースされた。あのGoogleの「Webサイト高速化」ノウハウが詰まったツールとはいったいどんなモノなのか!?
Page Speedとは
Googleは6月4日(米国時間)、Webサイトのパフォーマンスを向上させるための解析/最適化アドオン「Page Speed」をリリースした。Page SpeedはFirefox上で動作するアドオン。Webサイトを構成するCSSやJavaScript、画像ファイルなどをあらかじめ用意されたチェック項目に沿って解析し、問題点や改善方法をリスト化してくれる。またFirebugの「ネットワークモニター」をさらに強力にしたような機能「Page Speed Activity」では、Webサイトの表示にかかった時間をDNSやキャッシュヒット、JavaScriptのパースや実行時間を計測する。
おもな機能は次のとおり(一部抜粋)。
Page Speedパネル
- Performance Best Practicesに沿った、Webサイトの問題点/改善方法を解析
- 外部JavaScript、CSSファイルの結合
- JavaScriptのミニファイ
- 画像ファイルの最適化
- User Agent切り替え
Page Speed Activityパネル
- DNSルックアップやConnection Waitといったネットワークイベント、キャッシュヒットやJavaScriptパースといったローカルイベントの処理にかかった時間を記録し、リスト化
- JavaScript実行にかかった時間を、関数レベルで解析しリスト化。ディレイ/初期化処理/初回実行時間、関数名、ソース、JavaScriptが記述されたファイル名が記録される
本稿ではこのPage Speedの使い方を簡単に紹介しよう。