5月27日にメジャー第一弾シングルとなる「Crimson Star」をリリースした富田麻帆が、6月6日、東京・秋葉原にて発売記念イベントを開催した。今回は、イベント前に行われた会見の模様とあわせて紹介したい。

富田麻帆

イベント当日はあいにくの雨模様。雨女疑惑があるという富田は、「以前からけっこう雨に降られるイメージが強いのですが、先日も私が現場に着いた途端に土砂降りになって、みんなに自分のせいだと責められました」と当日の雨に申し訳なさそうな様子。ただ、イベントの開催時間にはほとんど雨も上がり、安堵の笑顔を見せていた。

5月27日に発売された「Crimson Star」については、「一言でいうと"せつなかっこいい"曲です」と語り、「"せつなさ"と"かっこよさ"という対照的なものを合わせて作られた曲なので、新しい試み、新しい発見、新しい挑戦だと思っています。厚みのあるサウンドで、何回聴いても楽しめる曲です」と新曲をアピール。「最初に歌ってみたら、あまりにも声が太すぎて、『お前誰だよ?』みたいになっちゃいまして(笑)。それで時間をいただいて、最近の進化したアニソンを聴きまくって、"せつなさ"とは何かを求めたり、友だちとカラオケでガンガンに歌ったりして、今の声にたどり着きました」とレコーディング時の苦労を語った。

なお、声が太くなりすぎたのは、CDを出していなかった2年間に、ミュージカルで声楽を学んだ影響とのことで、「どうしても抑揚のつかない、一本調子な歌になってしまうので、いかにポップスに戻すかというのを課題に歌いました。メロディラインをきれいにとって歌うミュージカルでは、アクセントをつけることがないので苦労しました」と語り、「後、大人になったというのもありますね(笑)」と付け加えた。

秋葉原を中心に高い人気を誇った彼女だが、イベントで秋葉原を訪れるのはおよそ2年ぶりのこと。「こうしてお仕事で来させていただくのは久しぶりなのですが、実はこの間、秋葉原に散歩に来ました(笑)」。そして、自分のCDがどうやって置かれているのかを見て回りながら、「やっぱり秋葉原は進化しているなと思いました」と久しぶりの空気感を楽しんでいる様子だった。

ちなみに、「Crimson Star」が2ndオープニングテーマで、カップリングの「リンクシンク」がエンディングテーマになっているPSP『グローランサー』については、「実はまだ終わっていないんですよ。"ノンストップドラマチックRPG"のはずなのに、あたし行き詰りまして……。攻略本がそろそろ出るらしいので、それで(笑)」とのこと。ゲームで自らが歌うエンディングテーマを聴くのにはもうしばらく時間が必要なようだ。

およそ100人のファンを前に、久しぶりの秋葉原イベントを楽しむ富田麻帆。歌あり、トークあり、プレゼントあり、そして握手会ありという充実したイベントに、来場したファンも大満足の様子だった

最後は「これからも一歩一歩、いろいろな声を探して、ひとつずつ大人になっていけたらいいなと思っています。皆様あっての富田麻帆ですので、今後ともよろしくお願いします」というメッセージで締めくくった。

イベントでは、CDに収録されている3曲すべてを披露した


5月27日に発売された富田麻帆の新曲「Crimson Star」のジャケットイメージ

収録曲 01. Crimson Star
02. リンクシンク
03. Wing of Destiny (Vivace Trance Mix)
富田麻帆
発売日 2009年5月27日 (発売中) 品番 KICM-1278
価格 1,365円
発売元 キングレコード