映画『ターミネーター2』の後日談という設定でスタートしたTVシリーズ『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』は、人類を強大な敵スカイネットから救うために死闘を繰り広げるコナー親子とその護衛役の美少女型ターミネーター、キャメロンの物語。日本で今年1月に発売された〈ファースト・シーズン〉のDVDは、『24』 『プリズン・ブレイク』 『HEROES』 を超え、海外ドラマ史上No.1ヒットとなっている。前シーズンの全9話に対して、全22話とストーリー、アクションもさらにスケールアップした第2章〈セカンド・シーズン〉をPRするため、キャメロン役のサマー・グローが初来日。劇中の姿からは想像も付かない、意外な素顔を明かしてくれた。
――日本で楽しみにしている場所や食べ物はありますか?
サマー・グロー(以下:サマー)「和食が大好きで、お腹いっぱい食べているの。お寿司も噂以上においしかった。日本に到着した5月27日の夜は、夜景が印象に残っている。31日には東京の歴史と文化を学べる江戸東京博物館に行く予定よ。時間があったら、浅草へも行きたいわ」
――食べ続けていると思えないほど、抜群のスタイルですね。何か秘訣があるのでしょうか
サマー「秘訣といえるのかどうか分からないけど、気にし過ぎないことが一番よ。おいしいものを食べて、適度に運動すれば、体も気持ちも良い状態に保てると思う。正直、バレエダンサーだった頃は、体型維持のために極力食べないようにしていた。でもバレエを辞めてから、食事が楽しめるようになったの。料理は芸術作品だし、誰かと一緒に食べることでコミュニケーションの手段にもなるわ」
――本作で演じるハードなアクション・シーンもダイエットに役立っているのかもしれませんね。
サマー「その通りよ。いい運動になっているけど、撮影中の怪我は日常茶飯事なの。シーズン1では、銃を撃っている時に、薬きょうの破片が飛んできて顔に当たった事があった。顔を切った上にやけどもしていたんだけど、カメラが回っている間は夢中で気が付かなかったのね。撮影後に化粧室へ行ったら、顔中血だらけになっていて驚いたわ。シーズン2では、私が車のドアをはずすシーンで、体を避けて飛ぶ予定のドアがモロに直撃したの。とっても怖い体験だったわ。ドラマを観る際は、このシーンを見逃さないでね」
――分かりました(笑)。シーズン2の見どころをもっと教えていただけますか?
サマー「シーズン1で構築された関係がいったん崩れるの。そして、各キャラクターが自分の存在意義を追求しようと過去を振り返る過程で、それぞれの持つストーリーが明らかになっていく。キャメロンの由来も分かるわ。シーズンの終わりにはビックリするようなひねりもあって、楽しめるはずよ」
――かわいい顔をしているのに戦えば最強という意外性がキャメロンの魅力ですが、サマーさん自身もこういったギャップを持っているのでしょうか。
サマー「私はとてもシャイなの。"どうして女優になったの?"とよくからかわれるほどよ。バレエダンサーをしていた時は、舞台に立てば観客席は暗闇で見えないから、緊張せずに演じることが出来た(笑)。女優になって、人と密接に話したり、関ったりせざるを得なくなったけど、今はそういったことを楽しめるまでに成長したわ」
――最後に、女優の道を志す上で影響された作品や俳優を教えて下さい。
サマー「私はヴァネッサ・レッドグレイヴが大好き。彼女が出演しているミュージカル映画『キャメロット』(1967年)は、毎年クリスマスの時期になると家族で観ていた。そのビデオを祖母から貰ったことを昨日のことのように覚えているわ。TVや映画は現実から逃れて、違う人生を歩むことが出来る。そこが素晴らしいと感じて女優になったの」
PROFILE
Summer Glau
1981年7月24日生まれ アメリカ、テキサス州サンアントニオ出身 27歳
12歳からはプロのバレエダンサーとして活躍するも、足首を痛めて女優に転身。数々のCM出演を経て、2002年、TVドラマ『エンジェル』('99-04)のプリマ・バレリーナ役で女優デビュー。カルトSFドラマ『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』('02-03)のリヴァー役で注目を集め、その劇場版である『セレニティー』('05)にも出演。『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』('08)で大ブレイクを果たす。今やセクシーなTVスターのランキングには欠かせない人気女優