ソニー・コンピュータエンタテインメントは、プレイステーション 3/プレイステーション・ポータブル向けアクションパズル『クルトン』を2009年6月18日に発売する。そこで今回は、本作においてキャラクターボイスを担当している櫻井孝宏と城雅子が語った作品の魅力などを紹介しよう。
『クルトン』とは?
『クルトン』は、PS3およびPSP向けにリリースされる新しいタイプのアクションパズルで、『ミスタードリラー』を手掛けたディレクターの長岡靖仁氏とデザイナーの篠崎香織氏が制作に携わった期待作。方向キーでカーソルを動かし、カーソル内の2×2のキューブを回転させることによって数字を揃えてキューブを破壊していくという単純なゲーム性ながら、コンボによる連鎖など奥深い魅力を備えたタイトルとなっている。
さらに注目は、パズルゲームとしては珍しく、アニメーションなどを取り入れることで、ストーリーを楽しむことができるところ。そこで今回は、『クルトン』のストーリー性を支える青山チョコ役の城雅子と赤坂先輩(サル)役の櫻井孝宏に、ゲームを実際にプレイしてもらいながら、その感想や収録時のエピソードなどを語ってもらった。『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』のクラウド役や『サイボーグ009(平成版)』の島村ジョー役などでおなじみの櫻井が「サル」を演じるというところに、大きな注目が集まるが……。
■『クルトン』ストーリー概要
天才少年・青山チョコと赤坂先輩の2人は、同じ数字を揃えると爆発しエナジーを生み出す不思議な石「クルトン・キューブ」を研究していました。
ある時、実験中のアクシデントで、赤坂先輩がクルトン・エナジーをもろに浴びてしまい、サルになってしまいます。
「このままでも面白そうだけど、やっぱりかわいそうだから助けてあげなくちゃ!」
先輩を元に戻すため、チョコはクルトン・キューブの実験に取り組んでいきます。はたして、先輩は、元の姿に戻れるのでしょうか?
『クルトン』の登場キャラクター
■青山チョコ (cv. 城雅子)
12歳にして、黒数学園大学の科学錬金術部に所属する天才少年。赤坂先輩とともにクルトン・キューブを研究していたが、実験のアクシデントで先輩をサルにしてしまう。腹黒の性格で、本気で先輩を元に戻そうとしているのかは怪しい……。クルトン・キューブのエナジーを利用して空を飛ぶのが夢。
■赤坂先輩 (サル) (cv. 櫻井孝宏)
チョコの先輩で、科学錬金術部の部長。若干17歳で黒数学園大学博士課程を履修中。まじめで厳しい性格で、ルックスもよく、大学の付属の中学・高校(男子校)にファンクラブも存在する。現在は研究中のアクシデントでサルになってしまった。知能もずいぶん低下している模様。
櫻井孝宏と城雅子が『クルトン』に挑戦!
というわけで、まずはゲームに挑戦。最初は城雅子がコントローラを握る。ゲームはあまりしないという城は、本番前にある程度の練習はしたもののかなり苦戦の様子。何とかレベルを「5」までアップして櫻井にバトンタッチした。一方、自ら「ゲーム世代」と語る櫻井は順調にゲームを進める。櫻井曰く「楽屋では目が充血するまで練習していました」。ゲームをプレイしながら生声で「サル」の声を発するなどの余裕を見せながら、レベル10にアップするまでプレイを続けた。
■実際にゲームをプレイした感想
櫻井孝宏「収録当時(2月ごろ)にも、一応ゲーム画面はちょっとだけ見させていただいたのですが、実際にプレイしたのは今回が初めてです。けっこうボイスのバリエーションを録ったのですが、なかなか聴けないボイスもあるので、ぜひともやりこんでいただきたいですね。すごく明快なパズルゲームだと思うのですが、奥が深くて面白いですね。プレイしていて興奮するような感覚もあるので、すごくのめりこめると思います。僕もここに来てから、メイクとゲームしかやっていません(笑)」
城雅子「お茶も飲んでないよね」
櫻井「置いてあったけどね(笑)」
城「今はまだ下手ですが、やり始めたら6~7時間くらいあっという間に経っちゃうと思います。それぐらい頑張ってできたらいいなと思います(笑)。『クルクルクルトン』というボイスを録ったのですが、聴けるのはいつになるやら……って感じです」
ちなみに、「クルクルクルトン」は画面上のキューブを一気にすべて破壊しないと聴けないボイスなので、かなり難易度が高い。
城「声はけっこういっぱい録ったのですが、あんまり聴けていないので、頑張りたいと思います(笑)」
■それぞれの役柄の依頼が来たときの感想
櫻井「これで僕の役の幅もとんでもない広がり方をしたのではないでしょうか(笑)。ちょっと可愛らしくて愛くるしいキャラなので、そのニュアンスが出せればいいなと思っていたのですが、ばっちり出てますね(笑)」
城「けっこういろいろな人からモノマネされているらしいですよ」
櫻井「ソニーさんではけっこう話題になっているというお話しですね。ぜひとも大きいイベントがあった際には、あの格好で登場してくれる人がいたら嬉しいです(笑)。でもやってて楽しかったですよ。あまり普段出さないような音声だったので、ちょっとドキドキヒヤヒヤはしたのですが、すごく楽しめました」
城「私は絵を見たとき、すごくうれしかったんですよ、美少年役ができる! と思って(笑)。でもチョコは、かわいいんですけど、腹黒いんですよ。先輩を人間に戻そうと思って頑張っているのですが、本当は戻したいのか戻したくないのか……」
櫻井「それが感じられますね」
城「『面倒くさいけど頑張ろう』とか、そんなゆるい感じがいいですよね。私の"素"だと思いました(笑)」
かなり演技を楽しんだ様子が伺えるが、本当に櫻井は「サル」役を納得して引き受けたのだろうか?
櫻井「まあ、『サル』ならまかせてくれと。それは嘘ですけど(笑)」
城「サルのセリフのほうが全然多かったような気がする」
櫻井「サルのほうが多かったね、赤坂先輩よりも。サルのほうが倍くらいあったので、ゲーム上ではサルの時間の方が長いんだなって思ってました。まあ、『サルゲッチュ』でもサルをやってますからね。サル具合がちょっと違うんですけど(笑)」
今回、キャラクターボイスに櫻井が起用されたのは、赤坂先輩がイケメンであるという設定からで、SCEタイトルで2度目の「サル」というのはまったくの偶然である……。
■そのほか『クルトン』で気に入っているところ
櫻井「BGMがすごく好きです。ゲーム中もいい具合に急かされ、煽られるような感じで、それでいてチョット高級感があったり」
城「ありますね」
櫻井「あとキャラの動きもいいですね。絵の質感もすごく好きです。たぶんプレイしていて『サル』にむかつくと思いますが、がんばって助けてあげてください(笑)」
城「何か癇に障るんですよね(笑)。一所懸命やっているのに、気の抜けた声をかけられると……」
櫻井「俺も収録は一所懸命だったよ(笑)」
■ファンへのメッセージ
櫻井「このゲームは単純明快なのですが、単純なものほど奥深いということで、プレイすれば絶対にハマってしまうと思います。『寝不足になった』とか、そんな話が聞けるくらい盛り上がってくれたらうれしいですね。『クルトン』はいろいろな意味でのパイオニアになるような新しいパズルゲームだと思いますので、多くの方にプレイしていただけたらなと思います。よろしくお願いします」
城「まずゲームをダウンロードするという形に私は興味をそそられたのですが、内容にも魅力がいっぱいあります。ドンドン深みにはまって、何時間もやり続ける方がきっと増えていって、皆さん寝不足になるのではないかと思います。それは嬉しい悲鳴なのですが、私も頑張りたいと思います(笑)」
ちなみに、どうして「サル」なのか? 制作サイドによると「サルでもできる」というところからの発想とのこと。慣れると簡単に連鎖できるように、できるだけシンプルな設計となっているのも『クルトン』の魅力といえるだろう。
ゲームタイトル | クルトン |
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対応機種 | プレイステーション 3 プレイステーション・ポータブル |
ジャンル | アクションパズル |
発売予定日 | 2009年6月18日 |
1,000円 (プレイステーション 3) 1,000円 (プレイステーション・ポータブル) |
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CEROレーティング | A (全年齢対象) |
(C)Sony Computer Entertainment Inc. |