東京・秋葉原の東京アニメセンターにて毎月第3日曜日に開催される「声優の日」。5月17日に行われた本イベントには宮崎羽衣がゲストとして登場した。これまで19回を数える「声優の日」イベントにおいて、宮崎がゲストとなったのは今回で2回目。5月27日発売の新曲「キズナノ唄」を引っさげての出演となった。

宮崎羽衣

宮崎が会場に姿を見せると、満員の観客から大きな歓声が上がる。「ういーっす!」との挨拶に続いては、まず「キズナノ唄」の限定版に同梱のDVDに収録されているPVを上映。「キズナノ唄」は現在放送中のTVアニメ『タユタマ -Kiss on my Deity-』のエンディングテーマとなっているが、声優として出演せず、アーティストとしてのみの参加は宮崎自身初めてという。「以前はキャラクターを演じたうえで主題歌も歌わせていただくというパターンでしたが、今回は主題歌のみでの起用ということですごくうれしかったです」と笑顔で語る宮崎。作品の世界観を理解するために、事前に『タユタマ』の資料を読んでからレコーディングに挑んだとのことで、実際のレコーディングの際も譜面などに「ヒロインのマシロちゃんの写真を貼っていました」と、裏話を披露してくれた。

「キズナノ唄」については、「簡単そうに聴こえるけどすごく難しいです」と語り、特にピアノの伴奏から歌に入るタイミングで苦労したとのことだが、「最後まで聴くと幸せになれる曲です」とのアピールも忘れなかった。

会場ではもう一度PVが上映され、今度は映像を観ながら宮崎が撮影時のエピソードを披露。「日本じゃないような感じがしますが、茨城です」「撮影中はスタッフさんの罵声が飛び交っていました」「このシーンは眩しくて目が開かなかったです」「本を読んでいるシーンでは、たまたま開いたページに"老婆"のドアップが描かれていて、思わず笑ってしまっています」など、ただ観ているだけではわからないようなエピソードの連続に、会場も大満足の様子だった。

「キズナノ唄」についてのトークに続いては、「声優の日」イベントでは恒例の「声優の○○」のコーナー。来場者から事前に集められたアンケートをもとに展開される本コーナーだが、最初のお題となった「声優の『職業病だなあと思う瞬間』」について宮崎は、「常に演じていると思います」と回答。これは、どんなときでも演技をしているということではなく、「すごく怒っているときも、『あ、本当に怒るときってこんな感じなんだ』って客観的にみている自分がいる」とのことで、「いろいろな気持ちを、常に自分の引き出しに入れようとしています」と語った。そのほか、「声優の『オススメの化粧品』」「声優の『子どものころになりたかった職業』」といったお題でトークを展開。ちなみに、宮崎が子どものころになりたかった職業は「歌手」と「保母さん」とのことだった。

その後も「声優アニメ力検定」や「プレゼントコーナー」などおよそ1時間、最後まで会場いっぱいに詰め掛けたファンとのふれあいを楽しんだ。

5月27日に発売された宮崎羽衣「キズナノ唄」。左が初回限定盤で右が通常盤のジャケットイメージ

収録曲 01. キズナノ唄
02. time ~僕らがまだ知らないチカラ~
03. キズナノ唄 (off Vocal)
04. time ~僕らがまだ知らないチカラ~
宮崎羽衣
発売日 2009年5月27日 (発売中) 品番 FVCG-1089 (初回限定盤)
FVCG-1090 (通常盤)
価格 1,890円 (初回限定盤)
1,260円 (通常盤)
発売元 5pb. 販売元 メディアファクトリー
(C) 2009 Lump of Sugar/タユタマ製作委員会