楽天証券は4日、個人投資家の投資動向をレポートした「楽天DI」の5月分を発表した。「楽天DI」では毎月、同社に総合取引口座を持つ個人投資家からアンケート形式で動向を集計し、その結果を発表している。

日経平均に関するDI(「強気」から「弱気」の回答を引いた数値)が1カ月先、3カ月先ともに7カ月ぶりのプラスに転じ、「弱気」とした回答者の比率は、1カ月先、3カ月先ともに集計開始以来、最も低い数字となった。楽天証券は7カ月ぶりのプラスについて「個人投資家心理の好転を示す指標として注目している」としている。

今後注目する投資先では、米国市場の人気がさらに低下。リーマン・ショックを受けた昨年10月6日に集計した時に次ぐ低い水準にまで低下しているという。楽天証券は「これは為替市場の対ドル円高見通しの背景と同じ理由から」としている。EU諸国の人気も引き続き低下基調。5月は前回調査時(6.57%)より3.99ポイント下げた中国だが、注目する投資先の中では最も高い数字を占めている。ブラジルとロシアは先月に引き続き増加基調にある。

今後注目する投資商品については、FX(外国為替証拠金取引)が「水準的には集計開始後の最低レベル」(楽天証券)に。また、このところ好調だった投資信託の注目度が低下。一方、国内株式の注目度合いがわずかに上昇した。

「今後注目する投資商品(複数回答)」楽天証券調べ