石油情報センターが3日発表した石油製品の価格動向調査によると、6月1日現在のレギュラーガソリンの店頭価格は高知を除く46都道府県で上昇。全国平均は前週比1.0円高の120円だった。全国平均が120円台となるのは、昨年12月1日の調査(123.3円)以来半年ぶり。1月13日から始まったレギュラーガソリンの上昇傾向は20週(3月30日のみ前週比±0)連続で上昇幅はトータルで14円となった。ハイオクは前週比1.0円高の130.8円、軽油は同0.2円高の101.2円だった。
高知は前週比0.5円安の120.7円。上昇した46都道府県のうちもっとも上昇幅が大きかったのは、神奈川(121.9円)で前週から3.6円も上昇。滋賀、奈良、新潟、富山、香川で上昇幅が2円を超えた。平均価格が高かったのは島しょ部の多い長崎(126.0円)と鹿児島(124.0円)。安かったのは茨城(116.3円)、栃木(117.3円)、千葉(117.5円)など。
元売り大手のガソリン卸売価格を見ると、昭和シェルは6月出荷分について5月出荷分の価格から2.3円引き上げており、店頭価格の動きと一致。一方、注目したいのは出光興産の動き。5月30日~6月5日適用分を前週から0.4円引き下げており、現在の店頭価格の動きとは一致していない。同社の卸価格の引き下げは約半年ぶりのことだ。石油情報センターは「元売り大手のなかでも(上げと下げが)混在している形。出光興産が4日に発表する来週分(6日から12日適用分)の卸価格がどうなるか注目したい」と話している。