NTTドコモは3日、2000年3月にサービス提供を開始した『衛星パケットサービス』について、2012年3月31日に終了すると発表した。後継サービスとなる衛星電話の次期サービスについては、2010年前半から提供開始する予定。
「衛星パケットサービス」は衛星電話サービスの「ワイドスター」において、最大64Kbpsのパケット通信が可能なサービスとして、2000年3月から提供が開始された。NTTドコモでは今回、後継サービスの衛星電話次期サービスを2010年前半から提供開始するのに伴い、衛星パケットサービスを終了させることとした。新規申込みの受付終了期日については決定次第発表する。
次期サービスでは、ワイドスターで最大64Kbpsだったパケット通信速度を最大384Kbpsに高速化する。日本全土ならびに日本沿岸からおおむね200海里までの海上エリアで提供し、主に山間部、船舶、島しょ部における通信手段として、音声・パケット通信サービス、ファクスとの接続サービスが利用できる。
さらに、最大200ユーザー(予定)に対して、音声、ファクス、メールの複数の手段により連絡することができる「一斉同報サービス(仮称)」(2010年4月提供予定)に対応するなど、「高度で多様なニーズに対応できるサービスの提供を目指す」(NTTドコモ)としている。
なお、「衛星パケットサービス」を新規受付終了までの期間に申し込んだユーザーに対しては、幅広い利用方法を選択できるよう、「ワイドスター・デュオ レンタルサービス」に1年契約プランを2009年6月4日から追加するとしている。