人気パチンコ機「海物語」シリーズのキャラクターが登場することでも話題のTVアニメ『うみものがたり~あなたがいてくれたコト~』。2009年夏の放送を前に、第4話のアフレコ終了後、佐藤順一監督とメインキャスト陣が語ってくれた作品やキャラクターの魅力について紹介しよう。

TVアニメ『うみものがたり~あなたがいてくれたコト~』は2009年夏スタート


佐藤順一監督 & メインキャスト陣が語るTVアニメ『うみものがたり~あなたがいてくれたコト~』

今回の取材は、TVアニメ『うみものがたり~あなたがいてくれたコト~』の第4話アフレコ終了後に行われたもの。佐藤順一監督をはじめ、マリン役の阿澄佳奈、宮守夏音役の寿美菜子、ウリン役の堀江由衣、宮守都役の永井幸子、サム役の間島淳司、ワリン役の福井裕佳梨、松本役の納谷六朗、鈴木役の儀武ゆう子といった計9名が、作品に対する熱い思いを語ってくれた。


――まずは第4話までのアフレコが終了した時点での感想をお願いします

佐藤順一監督「まだ探り探りなところはあるのですが、だんだん皆さん、キャラクターの輪郭が見えてきたかなというところですね。まだドラマが動きはじめたばかりなので、キャラクターを掴むといったところなのですが、これから話が動きだすと、さらにキャラクターが変化していくので、また面白い展開になっていくのではないかと思っております。今回、初めて一緒に仕事する方が多く、どんな人なのかということがようやく少しずつ見えてきたところなので、ここからまた徐々に進めていきたいと思います。よろしくお願いします」

阿澄佳奈「正直、もう4話まで終わっているということにビックリしています。もう3分の1が終わって……。だんだん寂しくなりつつあるのはちょっと早いかなとは思うのですが(笑)、それだけ本当に毎回楽しくやらせていただいています。セリフが多いというのもあるのですが、収録が終わってみると、台本の書き込みがすごい量になっています。それだけ、監督さんにいろいろとお話をいただいたり、自分でいろいろと考えたり、そしてみんなで作っていったりという感じも、すごく勉強になっております。それぞれのキャラクターが出揃ったという感じで、ここからどのように変化していくのかは、私たちもまだ知らないところでもあるので、そのあたりをワクワクと楽しみにしています」

寿美菜子「4話まで終了しているということには私もビックリです。毎週毎週楽しくアフレコをさせてもらいながら、沖縄弁などをしゃべりつつ、夏音の気持ちがドンドン身近に感じられるように、自分としてはなってきていると思うのですが……」
佐藤監督「大丈夫です。しっかり夏音になりつつありますよ。難しいんですよね、夏音は。邪悪なことを言うんだけど、本当は良い子っていう難しい役なので大変だとは思いますが、夏音のキャラクターの輪郭が出てきていますよ」
寿「そういっていただけるとうれしいのですが、これから本当に夏音というキャラクターをしっかりと掴んで、感情などを表現していけたらいいなと思います。あと、沖縄弁がだいぶ染み付いてきました(笑)」
儀武ゆう子「今までは私から先に教えて、それを覚えてもらっていたのですが、最近は『こうですか?』って先に聞いてきてくれるようになったんです。そして、それがけっこう正解だったりもするんですよ。本当に上達していると思います」
寿「先生もそう言ってくれてうれしい、4話までのアフレコでした(笑)」

堀江由衣「お話がすごく面白いと思いながらいつも台本を読ませていただいているのですが、アフレコもやはり面白いなと思いながら毎回やらせていただいています。キャラクターがみんなピュアですね。夏音ちゃんは『邪悪、邪悪』っていわれていますが、ある意味とてもピュアだなと思っています。そんなキャラクターたちの、感情の動きがいろいろありつつも、やはりどこかきれいな感じ、そして景色や海のきれいさなど、この作品の魅力に毎回ちょっと癒されながら、楽しいアフレコをさせていただいています」

永井幸子「私も『もう4話もやったのか』という感じで、本当にあっという間だった気がします。キャストの方は皆さん魅力的ですし、監督やスタッフの方もとても優しく、そしてわかりやすく説明してくださるのですが、まだちょっと経験が浅い部分もありまして、何とか必死に食らいつきながら演じております。私もそんな魅力的なキャラクターになれるよう頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします」

間島淳司「話が地上の世界で動くと、サムは海の中の人なので、『一方その頃……』みたいな出方をすることが多く、それこそ毎回出ているわけではないので、『いつの間に4話? 何か変身してる!』みたいな感じで、いろいろな驚きがあったりもします(笑)。作品が南の島を舞台にしているということもあるのかもしれませんが、すごくのどかというか、アットホームな感じがアフレコの現場にも出ていて、参加しやすい感じの楽しい現場です」

福井裕佳梨「私もサムさんと同じく海の住人の役なので、もう4話なんだって感じがします。私自身、この『うみものがたり』という作品のキラキラした感じがすごく好きで、私が演じるワリンちゃんは少々邪悪なことも言ったりするのですが、キズナという面で、すごく固いつながりを感じたりするところなど、本当に魅力が満載の作品だと思っております。そしていろいろと勉強をさせていただき、いっぱい感謝しております」

納谷六朗「僕は第1話に出ていないんですよ。ということは2話から参加なので3本なのですが、撮る順番は3話が先だったので……。1話に出ていなくて、それで3話となると全然わかんないんですよね(笑)。監督さんから説明は受けたのですが、僕はパチンコも全然しらないし、本当によくわからなくてね。それで一週間経って2話となったら、『何でこんなにしゃべってるの!』って、全部俺が説明してるんじゃないかみたいな感じで(笑)。アットホームというけれど、僕だけは何かみんなのジャマをしてるんじゃないかってそれだけがすごく気になって……。みんな孫みたいな年だから、何か敬遠してるなっていうのがわかるんですよ(笑)」

儀武「私は出番のないときも南のほうの言葉遣いをレクチャーするということで毎週アフレコに呼んでいただいております。教えるときは『こういう感じだよ』っていっているのですが、いざ自分がマイク前に立って地元の言葉で話すときになると、訛っちゃいけないという縛りのようなものが自分の中に染み付いていたので、正直すごくとまどいました。マイクの前で力を抜くのがこんなに難しいんだって、すごく勉強になりましたね(笑)。なので、私が本番の直前にお教えして、ちゃんとできる夏音ちゃんや都さんはすごいなって思いました。私のほうがいっぱい勉強させていただいていると常に感じています」

(次ページへ続く)

マリン

宮森夏音