ホンダ、大型スクーター「シルバーウイング」をフルモデルチェンジ

ホンダは600ccの大型スクーター「シルバーウイング<600>」をフルモデルチェンジし、高速域での走行性能などを向上した「シルバーウイングGT<600>」として6月5日から発売する。価格は89万2,500円、ABS装着モデルは5万2,500円高の94万5,000円。

水冷4ストロークDOHC並列2気筒エンジンは、カムのプロフィールやバルブのリフト量と開閉タイミングを変更し、高回転域での出力特性を向上した。最高出力は50PS(37kW、7500rpm)、最大トルクは5.6kgm(55Nm、5500rpm)。シルバーウイングGT<600>の専用設計として、エアファンネルの長さを最適化し、高速走行でもゆとりのあるパワーフィールを生み出したという。点火時期や燃料噴射量をコントロールすることでトルクを増加して登坂性能を向上した「Tモード」など、二人乗り走行時などのシーンに応じたパワフルな走りを実現したとしている。エキゾーストパイプ後端部にはO2センサーを備え、燃料噴射量を最適化することで60km/hの低地走行時の燃費を従来モデルに比べて9%向上した。マフラー内部にはデュアルキャタライザーを配置し、平成19年度国内二輪車排出ガス規制に適合している。

車体全体の空気の流れを最適にマネージメントし、防風効果のある外観形状とすることで、ライダーやパッセンジャーにも快適で優れた乗り心地とした。600cc専用仕様として、左右のボディカバーのエンブレムをゴールとにしたほか、シートにはパイピングが施されている。

インストルメントパネルには、新たに大型5連メーターを採用、メーター内の照明はホワイト、中心に装備した円形液晶ディスプレイはブルーとして、時計、オド・トリップメーターや平均燃費計表示機能も備える。ハンドルバー下方のパネル両側にはワンプッシュで開くグローブボックスを装備。シート下にはフルフェイスヘルメット2個や、アタッシュケースの収納も可能な55Lの大型ラゲージボックスを備える。

ABS搭載モデルには、標準装備の前後輪連動コンビブレーキシステムと、ABSを組み合わせたコンバインドABSが搭載される。ボディカラーは、パールサンビームホワイト、パールコスミックブラックと、600cc専用色としてソードシルバーメタシックの3色が用意される。