月8,000円で実現可能な顧客管理
Digiterior CRMは先述のように月額利用料8,000円/1ユーザーで利用できる、Dynamics CRMのSaaS型ソリューションだ。近日中に会員管理システムの機能を追加し、月8,000円の基本料金内で利用可能にする予定だ。また「利益かんり」と同等の機能も、今後の追加する予定になっている。
SaaS型で提供することについて、同社のシステムソリューショングループ グループマネージャーの中村匡貴氏は「中堅・中小企業では、業務の情報共有において情報収集とシステム面の双方に問題を抱えています。しかし、コスト削減は必須であり、システムに投資する余裕が無いのが現状です。自社専用システムの開発は、費用面からもシステム面からもハードルが高いといわざるをえません」と指摘。そこで切り札となるのが、Dynamics CRMだという。中村氏が挙げるDynamics CRMのメリットは、以下の3点だ。
・SaaSモデルで導入可能なため、導入コストを抑制できる
・企業が扱う情報プラットフォームとして最適
・専門知識が無くても可能なカスタマイズ性を備え、自社にあった形で運用できてコストも低減できる
そして、Digiterior CRMについて星野氏は、「当社では従来から、中堅・中小企業向けのシステムを得意としてきました。Digiterior CRMは1ユーザー単位でご利用いただけ、従業員5人くらいのユーザーにも適しています。他社には月額1,000円のサービスも存在しますが、当社のサービスと同等の機能を実現するには2倍以上の料金になってしまいます。大手ベンダーのサービスとは対象とするユーザー規模が異なり、当社のサービスは、より小規模のユーザーが利用いただきやすくなっています」(星野氏)と自信を示す。
一方、Dynamics CRMを提供するマイクロソフト Dynamics事業統括本部マーケティング部エグゼクティブプロダクトマネージャの齋藤譽氏は、「現場のユーザーに、いかにいいデータを入れていただくかが重要だと考えています。まずは製品のうち使える部分からご利用いただき、データを溜めていただきたいと思います。ある程度データが溜まったら、次のステップへと進んでいただくとよいでしょう」とアドバイスする。
また今後の展開については「メーカーがどれだけいい機能を提供しても、ユーザーにデータを蓄積していただかなければ、使われずに終わってしまいます。今後はベンダーとしても、そういう面からの提案が必要ととらえており、ユーザーの運用面まで含めて見てもらえるパートナーとビジネスを進めていきたいと考えています」と語った。