石油情報センターが27日発表した石油製品の価格動向調査によると、5月25日現在のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は前回調査の18日に比べ、1.0円上がり119.0円だった。値上がりは8週連続。120円台は15都県と、先週の9県から一気に増えた。ハイオクは前週比1.0円高の129.8円、軽油は同0.4円高の101.0円。
前回調査より上がったのは43都道府県。前週と変わらなかったのが香川、佐賀の2県、鳥取と沖縄の2県では先週より下がったが、下落幅はいずれもわずか0.1円だった。上昇幅がもっとも大きかったのは高知(121.2円)で5.2円高、岡山(119.7円)が2.5円高。平均価格が高かったのは今週も離島の多い長崎(124.6円)と鹿児島(123.8円)。逆に安かったのは茨城(115.9円)、秋田(116.1円)、滋賀(116.3円)など。これで、1月13日から始まったレギュラーガソリン店頭価格の上昇傾向は19週(3月30日のみ前週比±0)続き、この間の上昇幅は13円となった。なお、元売り大手の出光興産のガソリンの卸売価格をみると、5月23日~29日出荷分は16日~22日出荷分との比較で0.8円高となっている。
原油価格は「大きな傾向として考えると2月からずっと上がっている」(石油情報センター)状況で、ニューヨーク商業取引所の米国産WTI原油価格は今週、1バレル約62ドル台も記録し、昨年11月以来の高水準になっているという。同センターでは「アメリカの景気見通しが好転するのでは、という見方から株価が上がり、原油も連動して上がっているようだ。ガソリン価格もその影響を受けているのではないか」と話している。