ソニーは26日、ウォークマンの新モデル「Wシリーズ」の「NWD-W202」(2GBモデル)を発表した。発売は6月13日を予定しており、価格はオープン。市場価格は1万円前後と予想される。

ネックバンド型のヘッドフォンと一体化したウォークマン「Wシリーズ」。SONYのロゴのある方にすべての操作系がまとめられている

Wシリーズは、ネックバンドタイプのヘッドホンと一体となったウォークマン。カラーは、ブラック/ホワイト/ピンク/ライムグリーンの4色が用意される。プレーヤー自体は、ヘッドホン内に納められているため、接続のためのケーブルなどは存在しない。同社では、ランニングの際や、通勤/通学など、ケーブルが邪魔になりやすいときでも使いやすいデザインとして、このスタイルを採用したとしている。また、一体型でありながら約35gという軽さと、ネックバンドにより、ホールド性も高く、ランニングなどをしても外れることはないそうだ。

写真の左側にあるSONYのロゴの下に、ジョグダイヤルとボリュームが装備されている(装着しているときには右側に来る)。ジョグダイヤルを押すと、再生がスタートし、もう一度押すと再生がストップする。また選曲やスキップなども、このジョグダイヤルで行う。これ以外には、シャッフルプレイのための切り替えスイッチがSONYのロゴの裏側に配置されているだけで、この3つのボタンのみで、すべての操作が可能だ。

また、新たに「ZAPPIN」機能を搭載。ZAPPIN機能を利用すると、曲の盛り上がっている部分のみをダイジェスト再生する。再生される時間は4秒/15秒で切り替えが可能だ。Wシリーズでは、曲の転送は、付属の「SonicStage V Ver.5.2」だけでなく、PC上で、ファイルを普通にドラッグ&ドロップすることでも可能となっているが、曲の盛り上がり部分の検出はSonicStage Vで行われるため、ZAPPIN機能を利用するためには、SonicStage Vを利用して転送を行う必要がある。

ヘッドホン部分は、13.5mm径のドライバーが搭載される密閉型のEXヘッドホン。音漏れが少なく、ダイナミックなサウンドを実現する。

同社のスタッフが実際にWシリーズを装着している様子。フィット感が高く、激しく動いても外れることはないそうだ

再生可能な音楽ファイルは、MP3/WMA/ATRAC/リニアPCM/AAC。MP3/AACは320kbps、WMAは192kbpsまでのビットレートに対応し、VBRも利用可能だ。ATRACは352kbpsまでのビットレートに対応する。なお、Wシリーズでは、配信サービスなどからダウンロードした、著作権保護された音楽ファイルの再生には対応していない。

電源は、内蔵充電池。USBによる充電で、約1.5時間でフル充電される。フル充電時の連続再生時間は約12時間(MP3形式の場合)。なお、3分間の充電で、約90分の再生が可能だ。

Wシリーズには、オプションとしてソフトキャリングケース「CKS-NWW200」が用意される予定だが、こちらの発売は、本体よりも少し遅れて、8月下旬になる予定。価格はオープンで、市場価格は2,000円前後と予想される。