メルセデス・ベンツ日本は26日、メルセデス・ベンツ「Eクラス セダン」を7年ぶりにフルモデルチェンジして販売を開始した。価格は730万円から1080万円。

メルセデス・ベンツ E350 アバンギャルド

「Eクラス」は、世界で累計1,000万台以上の販売実績をもつメルセデス・ベンツの中核モデル。1947年に発表されたW136/191型以来、常に最先端技術を採り入れてきた。新型Eクラスは、伝統と革新を融合したデザインを採用するとともに、安全性、快適性、環境適合性などの面を向上させたという。

ラインナップは4モデル。3.0L(リッター)V型6気筒エンジンを搭載する「E300」、「E300 アバンギャルド」、 3.5Lの「E350 アバンギャルド」、 5.5LのV型8気筒エンジンの「E550 アバンギャルド」となる。なお、右ハンドル仕様車は本年8月初旬より供給される予定。

ボディは従来モデルに比べ、全長+20mm(4,870mm)、全幅+35mm(1,855mm)、ホイールベース+20mm(2,875mm)とし、走行安定性の向上と室内空間の拡大を図った。クラッシャブルゾーンと堅牢なパッセンジャー空間を実現し、乗員保護性能を高めた。高張力鋼板の採用はボディ全体の約72%にわたるなど、ねじれ剛性も従来モデルと比べ31%向上した。

サスペンションには減衰力を自動調節する機能を搭載。操縦性と乗り心地の両立を図った。また、電子制御エアサスペンションシステム「AIRマティックサスペンション」をE550 アバンギャルドに標準装備。ステアリングには、パワーアシスト量の自動調整や、ステアリングの舵角に応じてギア比が変化する機構を装備した。

室内では、脊髄にかかる力を軽減し、長時間走行でも疲れない新設計シートを採用した。シフト操作をステアリングコラムのレバーとパドルで行なう「ダイレクトセレクト」を装備。これによりセンターコンソールの収納スペースが拡大した。そのほか、キーを携帯しているだけでドアの開錠/施錠ができる「キーレスゴー」、HDDナビゲーション、外部オーディオ機器が接続できるオーディオ、後退時に後方の映像と予測進路を表示する「パーキングアシストリアビューカメラ」などを装備する。

安全面では、合計9個のエアバッグ、シートベルトの自動巻き上げ機能、後方からの衝突時に頭部や頚部への衝撃を緩和する「NECK PRO(ネックプロ)アクティブヘッドレスト」、前方衝突時にボンネット後端を約50mm持ち上げて歩行者が受ける衝撃を緩和する「アクティブボンネット」、ヘッドライトの照射範囲を自動的に調整する「アダプティブハイビームアシスト」、居眠り運転による事故を未然に防ぐ「アテンションアシスト」、車線の逸脱などをドライバーに知らせる「レーンキーピングアシスト」(オプション)、夜間に前方の映像を表示する「ナイトビューアシストプラス」(オプション)、坂道発進の補助などを行なう「アダプティブブレーキ」、ブレーキライトを自動的に点滅させる「アダプティブブレーキライト」など、多くの機能を装備している。