内閣府主催の討論会「アラハタ世代と考える恋愛、結婚、仕事、出産、子育て~『学生100人との対話』~」が5月20日、開催された。
同イベントは、恋愛、結婚、仕事、出産、子育てに対する思いや、政府への要望などを率直に意見交換することを目的に、20歳前後の"アラハタ世代"の学生100名が全国から参加。今年1月に小渕優子内閣府特命担当大臣(少子化対策)の下に設置された、内閣府の「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム(PT)」の委員らを前に、将来の日本の社会を担う若者たちからの忌憚なき意見が語られた。
討論会では、リアルタイムにアンケート結果を集計する機械が参加者全員に配られ、アンケートの結果を踏まえた意見や感想を学生と委員の間で述べ合うという形式で進められた。
はじめに、学生たちに向けられた質問は「将来、結婚(事実婚を含む)したいですか? 」。この問いに対する回答では、男女間で願望に違いが見られた。具体的には、男子学生で最も多かった回答は「早く結婚したい」で47%。一方、女子学生では55%が「いずれ結婚したい」と答え、最多となった。また、「結婚したいと思わない」の回答は、男子18%、女子6%が選択した。さらに、「子どもは何人欲しいですか? 」の質問では、男子56%、女子45%が「二人」と回答し、ともに最も多くを占めた。
この結果について、NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事の安藤哲也氏は「男性のほうが早く結婚したいと思っている傾向に、保守的な流れを感じる」とコメント。また、学生からは「経験談から言うと、すべての男女がみんなパパ・ママになるべき」という既に子どもを持つ男子学生の意見がある一方で、「結婚すると自由な時間が減ってしまう。だったら縛られずに自由に暮らしたい」(男子)、「今結婚してしまうと就職活動の妨げになるのではと思うと結婚できない現状がある」(女子)といった意見も述べられた。