吉高由里子は、春(岡田将生)をつけ回す謎の女性・夏子を演じた

119万部突破(5月23日現在)の伊坂幸太郎氏のベストセラー小説を映画化した『重力ピエロ』。4月25日に宮城で先行公開されたのに続き、5月23日より全国公開。東京・新宿で行われた舞台挨拶に加瀬亮、岡田将生、鈴木京香、吉高百合子らが登壇した。

「新型インフルエンザがはやる中、皆さん命がけで来て下さり(笑)、ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた加瀬。撮影を振り返って、「一番びっくりしたのは吉高。どこまで演技なのか、まったくわからない感じが新鮮でした。自分が想像した範囲を軽々と飛び越えてくるので……」と彼女を評した。

一方、「私はがっつり仙台に行ってたわけじゃなかったので、完全にアウェイな感じでした(笑)」と吉高。仙台でのオフの日も、「遊ぶ人もいないし場所もわからないし、さあどうしようって思って、タクシーのおじさんと観光してました。必死で! 仙台めぐり必死な感じで」と語り、出演者の笑いを誘った。

遺伝子を研究する大学院生・泉水を演じた加瀬亮

泉水の弟で落書き消しの仕事をする春役の岡田将生

兄弟の母・利江子を演じた鈴木京香

小日向文世は泉水と春の父親・正志役

加瀬と兄弟の役を演じた岡田将生は、撮影を終えたいまだから言える話を聞かれると、「足を引っ張らないように意気込んで撮影に臨んだものの、毎回迷惑をかけてしまって。でも監督や加瀬さん、スタッフの方々にいろいろアドバイスしていただきました」。

続いて小日向が、「いまだから言えることですか? じつは(劇中で)ズラを被っていました!」とカミングアウトすると、観客も大爆笑。鈴木京香は、「将生君とすれ違った時、『仙台のおいしいもの食べた?』と聞いたら、『食べてますよ』って答えてくれたんです。でもどこで食べたか聞いたら、安くてたくさん食べられる某全国チェーンの名前を挙げて(笑)。仙台の人間として、おいしい店を教えられなくて残念でした」と語った。

岡田義徳から、「撮影中、加瀬君と『戦隊モノがやりたいね』という話で盛り上がっていました。僕は『緑っぽい』と言われて……」との発言が飛び出すと、すかさず加瀬が、「僕はブルーです」。さらに吉高も、「私と走るシーンでも、加瀬さんという方は『加減』という漢字を知らなくて(笑)。戦隊モノ、意外といけると思います!」と太鼓判を押していた。

舞台挨拶の最後には、小日向が「みんなで笑って暮らせば楽しいこともやって来るし、新型インフルエンザも跳ね飛ばせると思います。皆さん、いつでも楽しく!」とエールを送った

映画『重力ピエロ』は、現在全国公開中。