オンキヨーは22日、フロントサラウンドシステム「HTX-11X」を発表した。発売は、6月13日で価格はオープン。推定市場価格は3万5,000円前後と予想される。

2本のセンタースピーカーとサブウーファーのみで構成されるシンプルなシアターシステム「HTX-11X」。フロントスピーカーのグレードアップで、より迫力のあるサラウンド再生を実現した

同製品は、左右のスピーカー+サブウーファーという2.1ch構成のエントリークラスホームシアターパッケージ。バーチャルサラウンド環境の「Theater-Dimensional」が採用されており、2.1chのスピーカーでサラウンド再生が可能だ。デコーダーは「ドルビーデジタル」「DTS」「AAC」が搭載されている。非常にシンプルなシステムだが、同社によると、HTX-11Xの前モデル、2007年リリースの「HTX-11」は、パッケージスピーカー市場でNo.1のシェアを獲得しているとのことだ。

HTX-11Xの最大の特徴となっているのが、高品位な左右フロントスピーカーの採用。低価格なエントリーモデルではあるが、8cm A-OMFモノコックコーンウーファーと2cmバランスドームツイーターという、同社のオーディオ用単品スピーカーにも使用されている組み合わせを採用することで、映画などを視聴する際にセリフが鮮明に聞こえ、より迫力のある再生が可能になるという。

また、パッケージに含まれているスピーカーは左右2chとサブウーファーのみだが、サブウーファーには5.1ch分のアンプが搭載されており、センター用やサラウンド用のスピーカーを増設することで、リアル5.1chシステムにステップアップすることも可能となっている。

実用最大出力は、左右/センター/リアが各17W、サブウーファーが35W。決して大出力というわけではないが、一般家庭で、手軽にサラウンド再生を楽しむためのシアターシステムとしては十分なレベルだろう。