米IBMは5月4日、SOA/WebSphere関連のイベント「IMPACT 2009カンファレンス」で、"Smart Work(スマートな働き方)"を支援する製品とサービスを発表した。一方、日本アイ・ビー・エムは5月19日に「IMPACT 2009 JAPAN SOA CONFERENCE」を開催し、Smart Workの一要素であるSOAに関するさまざまな講演を行った。同日、記者説明会も開催されており、その時の話を基にIBMが提案する"スマートな働き方"とはどんなものか明らかにしてみたい。
IBMは今年初めより、「Smarter Planet」という新たなビジョンを掲げている。これは簡単に言えば、「ITを活用することで賢い地球を創出していこうというコンセプトだ。このビジョンは「Dynamic Infrastructure」、「Green & Beyond」、「Smart Work」、「New Intelligence」と4つのコンセプトから成る。
説明会では、日本アイ・ビー・エムで専務執行役員 ソフトウェア事業担当を務める三浦浩氏が、「Smart Work」について説明を行った。
Smart Workが実現すると、人々は情報に基づく意思決定が可能になり、より深い関係を持ち、より俊敏で効率的な業務プロセスで働くことが実現されるという。「人々が新しいテクノロジーを利用すると行動に変化が起こる。例えば、仕事の仕方がコマンドコントロール型から、人と人が結び付き合ってスマートに進めていく"Peer to Peer型"になる。そこでは、LotusやWebSphereなどの製品の集積が大きな役割を果たす」(三浦氏)
Smart Workは、「よりスマートなコラボレーション」、「変化対応能力を持ったビジネスプロセスとモデル」、「Smart SOA」という3つの要素に支えられている。
コラボレーションを実現する製品の例としては、「Lotus Domino」や「同 Sametime」などのソフトウェアとAmazon EC2で提供されるミドルウェアが挙げられた。Amazon EC2でのミドルウェアの提供は現在、米Amazonのサイトでのみ行われているが、同社の製品自体は日本語に対応しており、日本のユーザーもいるとのことだ。