アメリカンスクール・ソロバンコンテストが20日、東京都港区のニューサンノーホテルで行われ、日本の米軍基地にある公立校に通う112人の小学生と9人の中学生の計121人がそろばんの腕を競った。

真剣な表情でそろばんをはじく米国人児童ら

全国珠算教育連盟が主催する同コンテストは、1983年から毎年開催されており、今年で27回目。都内と神奈川県所在の横田ウエストスクール、横田メンデルスクール、池子エレメンタリースクール、横浜バードスクール、相模原アーンスクール、横須賀サリバンスクール、厚木ランハムスクールの7校から選抜された2年生から8年生(中学2年生)の生徒が参加した。

在日米国国防省教育局のアメリカンスクールでは、指を使った計算によって、右脳と左脳の発達を促すそろばんに着目。1981年から授業に取り入れており、国内で約18,000人の在日米国人の子供が学んでいるという。

会場では、足し算と引き算のプリント問題30問と読み上げ算を実施。英語で「ご破算で願いましては」との掛け声で、米国の子供たちがパチパチとそろばんをはじき、日頃の練習の成果を発揮し、見事な指さばきを見せた。小学生の部プリント問題で1位となった4年生のMatsurika Palmerちゃん(10)は、「優勝して本当に嬉しい。そろばんは頭を刺激し、計算力を高めてくれるので、これからも続けたい」と話していた。